2012年バルセロナIN

●バルセロナ国際レース

ドゥ・フィリッペ(仏)総合優勝
真南の追い風で、超高分速レースになる。
上位に一流鳩舎多数
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       ドゥ・フィリッペ鳩舎

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     2012年バルセロナ総合優勝鳩

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 筆者がこの原稿を書いているのは、7月7日土曜日、言い換えると七夕の日の昼過ぎである。毎年行われる鳩レースの長距離レースの中では最大のイヴェントであるバルセロナ国際レースの帰還日である。
 私は前日来、バルセロナ総合優勝鳩舎を取材訪問することになっていたゲルト・ハイゲ氏に取材同行を申し出ていたのだが、急遽それをキャンセルした。
 それというのも総合優勝が間違いないと思われる鳩舎の分速が何と1801メートル超ということで、本来の超長距離レースとしての興味が急速に薄れたからである。
 といって総合優勝の栄誉を讃える気持ちはやぶさかではない。総合優勝を果たしたのは北フランスの有名なダンケルク市の南20Kに位置する片田舎ニューレに住むドゥ・フィリッペ鳩舎で、実距離1048.295Kを午前5時50分に記録したもので、分速は1810.53メートルであった。
 これは既報の通り放鳩が前日の午後2時であった為だが、明らかな夜間鳩であろう。何故ならばバルセロナと同日同時刻の午後2時に放鳩されたオランダのタルベNレースでは、南北両地区とも総合優勝鳩が夜間記録であったことからも分かる。
 いずれにせよ今年のバルセロナ国際レースからは、ふたつの大きな特徴が読み取れる。まず
?鳩レース、ことに長距離レースは、レース鳩の形質の改良と相まって年々高速化の途を辿っている。これはバルセロナに限らず、オランダのサンバンサンNレース総合優勝鳩の年々の分速を見ても分かる。従って前の記事で、「今年のバルセロナ国際レースの放鳩時間が、少なくともここ10年ではあり得なかった早朝でなく午後になった」のも頷ける。これは飽くまで推定だが、天気図から判断した役員が、早朝放鳩では確実に当日帰還が出てしまうと推測したのだと思う。  
 かつてエジエンヌ・ポシェがバルセロナで2羽当日記録した際は、早朝放鳩であった。しかし今回の天気図を見るとフランス国内では、ほぼ南から真北に向けての追い風である。
 従って超高速レースとなることは最初から予想されていただけに、放鳩時間をずらさない限り、大量の当日帰還鳩が生じ、その為遠距離参加国から不評が出るのを避けたかったのではなかろうか。
 とは言え、
?超高速レースであろうと、やはりバルセロナはバルセロナで、難レースであることには変わりがない。もし筆者が今現在バルセロナ総合優勝鳩舎に向かっていたならば、全体を見渡すことは出来なかったかも知れないが、その意味ではラッキーだったとも言える。
 つまり高分速レースだからといって、必ずしも楽なレース展開ではないという事である。楽なレース展開となったのは一部地域の鳩舎のみである。
 何故ならこの原稿を書き始めた正午現在、即ち最初の北フランスの鳩が記録されて6時間以上が経過してもオランダの記録羽数は僅か45羽、つまりオランダ・ナショナルの参加羽数全体の1パーセントすら記録されていない、ごく普通のバルセロナ国際レースの展開なのである。それは分速からも分かる。優勝鳩の分速が1800メートル超であるにもかかわらず、分速が1600メートルを越えているのは、国際レベルでも僅か5羽にも満たないのである。
?もうひとつの今年のバルセロナの特徴を挙げるとするならば、比較的距離の近い国に有利な展開ではあった。
 現に国際総合優勝は、実距離が1048Kもあったがフランスであり、距離の遠いオランダは全体的に成績が落ちている。
 そんな中でもかなり一流鳩舎が上位に入賞しているが、その中でも特筆すべき点を幾つか挙げておこう。
 まず昨年ゴウデン・ダィフ賞国際超長距離部門1位となり、筆者もかつて訪問し、鳩も分けて貰ったことがあるアルヤン・ビーン鳩舎である。実距離1300Kでありながら、国際総合45位は立派である。
 またバーテンブルグ=ファンデメルヴェ、フライアルデンホーフェン父子らは、今年際立った強さを見せている。
 ヤン・ヘルマンスのパートナーであるロプ・フクストラも久々の上位入賞である。

 


 

 

※以下は、追記

 キュールゲム・サントル主催の今年度バルセロナ国際レースは、既報通りフランスの凱歌となった。国別ではフランス、ベルギー、オランダ、ドイツ(ウヴェ・ヘルメス)、ルクセンブルグ(ガストン・ワグネル)、イギリス(マーク・ギルバート=分速940メートル)、ポーランド(日曜18時16分=1541K)の記録順となった。

 主なN優勝鳩は以下の通り。
F07-382176 ドゥ・フィリッペ作翔 09年ペルピニャンIN900K18,354羽中総合1561位、10年ポーIN852K8,170羽中総合727位、マルセイユIN898K10,333羽中総合101位、11年バルセロナIN1048K26,066羽中総合4725位、ナルボンヌIN12,605羽中総合78位 12年バルセロナIN25,348羽中総合優勝

B00-3184334 
ファンブリアーナ
   
 
   
 
F06-530370 F04-379504 F01-609467
F02-463868
ブリアル・フラナス
F03-472032
ジョアンヌ・ブレット
 
 

 

 

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        ベルギーN総合優勝フレディ・デスケーマーカー氏

 

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                 “スタッフ・バルセロナ” 

 

“スタッフ・バルセロナ” B09-301492 BCW ♂ フレディ・デスケーマーカー作翔 11年マルセイユIN843K10,654羽中総合1424位、
12年モンリュソン507KIP1,792羽中総合376位 
12年バルセロナN(ベルギー)11,706羽中総合優勝、同IN25,348羽中総合2位

キース B01-2435311
純ヤン・アールデン 直仔/リア ビアリッツEuro-IN2,067羽中総合2位 ティア サン・セバスチャンEuro-IN1,803羽中総合2位、トニア サン・セバスチャンEuro-IN1,958羽中総合2位
ドンケレ・ウィットペン
B94-2188959 
超銘鳩ドルの4重近親
ウリンガー88
B87-2282188
ドル近親
ドンカー・フレックイェ 
NL77-8793077
フレックイェ×ドルの姪 直仔/ダックスN総合2位
グリューンオーホ・フレックイェ
B95-1053633
ディプロマート
B89-1514114
ドルの近親
ドンカー・フレックイェ 
NL77-8793077 
上記参照
ミス・スティッケルボート
B07-3203627
フランス・ラビュー血統
ヴォウター
B99-3120082
ショーネ・ズワルテン
B96-3317302
ド・474 B96-3232474
シスター・バルセロナス
B06-3174324
ファヴォリー
B99-3283078
シスター・ティティ 
B96-3232412

 

 

NL09-1244606 BCW ♂ A.シュルツ作翔 12年バルセロナN(オランダ)6,393羽中総合優勝

NL03-1200446 BC 
サンバンサンN総合76位 
バルセロナN総合45位
NL95-9509290 NL82-0903065
マルセイユN総合4位 
基礎鳩×クールス
 NL91-9103582
J.ステケテー
ドーシェ・ドィビン 
NL94-2776539
ランボー 
ファンヴァンローイ×Ko.ニッピウス
ラモーナ NL89-1450663
NL06-0755916 BCW NL05-0563104 NL04-2114849 
ラーテ・フォールィト×ラーテ・マルセイユ
NL00-0024695
マチャス×ファンヴァンローイ

NL06-1130100

NL05-0563112
バルセロナ・ドィビン
NL01-0103320


 


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