初心者講座

@ 鳩の飼育の楽しみ

 

 これから鳩を飼ってみようかな。鳩レースをしてみようかなってお考えの皆さんはもとより、間違ってこのホームページにアクセスしてしまった皆さん、是非貴方も可愛いレース鳩を飼育して、鳩レースに参加してみては如何ですが。
 鳩は、旧約聖書に登場するノアの方船以来、人類と密接してかかわってきた愛らしい鳥です。歴史的にも、ある時は恋の橋渡しを、ある時は人命救助に、そしてある時はビジネスの一端を担ってと、常に人々の生活に密着して活躍してきました。(鳩レースの歴史のコーナー参照)
 その伝書鳩、現在ではレース鳩と呼ばれていますが、単に愛玩動物というだけでなく、飼育者が手塩にかけて育てた鳩が、その期待に応えて遠方から帰ってくる、そしてそのスピードを競う楽しみや喜びは、他のペットや趣味にはない醍醐味を味わうことが出来ます。ですから現在ではピジョン・スポーツと表現されるようになりました。 A001.jpg

 ピジョン・スポーツの楽しみ方は、それだけでは有りません。自分の目標と定めた距離に見合った種鳩を揃え、ヒナ鳩を作ることを作出と言いますが、自分の思い描いた鳩を作ることも楽しみのひとつです。それにはレース鳩の血統や、その組み合わせ、飼料や副飼料を含めた飼育管理法の研究も必要です。
 さらに作出した若鳩を育て、その若鳩を鳩舎になれさせ、そして訓練していく過程で、育て上げることも飼育者にとって楽しみのひとつです。
 しかし何といっても、訓練やレースで自分の育て、訓練した鳩が遠方から帰ってくる姿を見たときの彼らの可愛さ、健気さには無上の感動を覚えます。
 もしそれが飼育者の目標とするレースで、しかも困難な状況の中で、優勝でもしてくれれば、その感激は生涯忘れられるものではありません。

 更にピジョン・スポーツには、鑑賞鳩やレース鳩の品評会などといった楽しみ方もありますし、ヨーロッパでは、ホッホフリーガーといって、垂直飛行高度や滞空時間を争う鳩や、タンブラーといって、宙返りする鳩を楽しむ人々もいます。
 
またピジョン・スポーツは、奥を極めようと思えば思うほど奥の深い趣味です。
 良い鳩を作ろうと思えば、良い鳩とは何かを知らねばなりません。これは主として数多くの優秀な鳩を掴んだり、レース回数を踏む経験から生まれますが、その一助としては流体力学の知識も必要です。そして良い鳩を作る為には、種鳩を交配しなくてはなりませんが、遺伝学も役立ちます。
 これを極めれば、競馬でいうサラブレッドのように、自分の血統を確立し、後世に名を残すことも夢ではありません。
 種鳩を良い環境で子育てしようと思えば、鳩舎の通風や構造を知り、動物学的知識や、飼料に関しては栄養学、そして健康に関しては衛生面の基礎知識が要求されます。
 現在では、全てパソコンが処理してくれますが、鳩レースのスピードを競う際には、その距離を所要時間で割るために、距離を計算する際でも球面三角法の対数計算が行われています。これは数学です。
 レースの主催者は、なるべく鳩が無事に帰れるように心を砕いていますが、そのためには気象学にも精通していなくてはなりません。
 
 もちろんこれらの全てに精通している必要はありません。ベテランでさえ全て知っている人などいないのです。ビギナーの人々は、ただ可愛い鳩を飼育し、そして育てる楽しみからスタートし、徐々にその楽しみ、喜びを理解されれば良いのです。
 競馬の好きな方の大半は、勝ち馬投票券でしかレースを楽しむことが出来ません。しかしピジョン・スポーツを楽しむということは、馬主や牧場主、調教師や騎手といった役割を1人で全て担うと同時に、その喜びを味わえるのです。
 このコーナーはそのための手引きとして、これからピジョン・スポーツをやってみようという皆さんのためにあります。

 

 


A  鳩や餌は、どうやって入手出来ますか。

 

 ピジョン・スポーツは、他の趣味やスポーツ同様、全くお金を使わないで楽しめるというわけではありません。そして熱中すればするほどお金は幾らでもかけられる、という点でも他の趣味と同じです。しかしだからといって初心者のうちからお金をかける必要はありませんし、ベテランの人でも自分の経済力に見合った飼育規模で皆さん楽しんでいます。

 さて運の良い人は、たまたま人から鳩を貰ってどうしたら良いのか、という人もいらっしゃるでしょう。しかし何も分からない、誰も知らないという人は、どこで鳩や飼育する為の餌(飼料)を入手したら良いのでしょうか。
 それには幾つかの方法があります。例えば日本には社団法人日本鳩レース協会、社団法人日本伝書鳩協会というふたつの協会がありますが、これらの協会に相談されて、お住まいの近隣の愛鳩家で、信用出来る人を紹介して貰うのもひとつです。餌についても同様です。
 或いはご近所で鳩を飼育している鳩舎を見つけられれば、直接相談されるのもひとつの方法でしょう。これはそう難しいことではありません。朝夕空を眺めてみて、鳩が群れをなして飛んでいれば、それは鳩の飼育者がその下にいる証拠です。ただ鳩の飼育者仲間には、鳩を買うには鳩でなく人間を買えという言葉があるように、その飼育者の方に会ってみて、人間性が疑わしいような人であれば、深入りはされないことです。

 どうしても分からないという方は、小社にご連絡くだされば、ご相談に応じます。
 ではどのような鳩を入手されたら良いでしょうか。初心者の方は決して高価な鳩を導入される必要は有りませんが、最低限、血統書のある鳩を求められるようお勧めします。血統書のないような鳩はドバトと同じです。血統書は、鳩の戸籍にあたるもので、血統書のない鳩では一般的に評価されません。仮にその仔鳩がレースで優勝しても、誰も世間からちゃんと氷解して貰えないのです。素性のしっかりした鳩を飼育されることで、仔鳩を作出する際にも計画を立てながら、鳩同士を交配出来ますし、そういった交配プランもまたピジョン・スポーツの楽しみのひとつなのです。
 次に、どの位の数の鳩を入手されたら良いでしょうか。これはこれから鳩を飼われようという皆さんの、経済的余裕、飼育スペースと密接に関係してきますが、最低限2つがい位飼育されることをお勧めします。

 鳩は集団性の生き物です。1つがいからでも飼育出来ますが、なるべく早く鳩の習性とか個々の鳩の違いを理解する為には、余裕のある限り多い方が良いわけですが、最初からあまり数多く飼われると、飼育管理が行き届かなかったり、将来もっと良い鳩と入れ替えたいと思った時に、それまで飼育しえいた鳩の処分に困ります。
 鳩の餌は、トウモロコシ、大豆、或いは様々な種子類を混合したものです。これらは、大抵は小鳥屋さんやペットショップでも入手可能ですが、レース鳩をきちんと飼育したいのであれば、一般的な飼料の他に。鉱物飼料等の副飼料が必要となりますので、やはり協会等にお尋ねになるのが良いでしょう。

 

 


B 鳩舎(鳩小屋)の作り

 

 鳩小屋のことを、愛鳩家達は鳩舎と呼んでいます。現在、一般的に鳩を飼育されている方の多くが、その建築を大工さんや工務店に頼まれている方が多いようです。しかしその為にはある程度の経済的余裕が必要ですし、経験も必要です。
 そして殆ど全ての愛鳩家がそうであるように、継続的にピジョン・スポーツを楽しんでいる人々は、必ず何度も作り変えたりしているのです。
 昔は、木製のミカン箱、リンゴ箱を使って自分で鳩舎を作る人がほとんどでした。1つがいか2つがいを飼育するのであれば、それほどの大きな鳩舎は必要ありません。現代でもそうやってマンションのベランダで鳩を飼育している人はいます。
 では具体的に最低限、どのような構造と大きさの鳩舎が必要でしょうか。まず大きさについてですが、大体の目安は、1立法メートルの空間に2羽位が飼育限度だと心得てください。ですから1平方メートルの床面積で天井までの高さが2メートルであれば、4羽位です。
 しかし鳩は生き物ですから、仔鳩が生まれることも考慮に入れなければなりません。
 さて次に鳩舎を作る際の、最低条件を書いてみます。

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                『最新レース鳩入門』宇田川竜男著 昭和47年刊 実業之日本社より

 

1)なるべく隣近所に迷惑とならないように心がける。


  近年、鳥インフルエンザ等が社会問題化している中で、社会には鳥全般に対する恐れを抱いている人々がいます。
 更に鳩は室内で飼育するペットではありませんから、羽毛や脂粉(人間でいうフケのような物)が舞い散ります。そして鳴き声や、臭いも、これらを全く無くすのは難しいことです。
 ですから鳩を飼育する以上、なるべく隣近所に迷惑がかからないように配慮するのがエチケットであり、鳩飼育者の当然のマナーとなります。これらの問題に対して、出来るだけの対策を講じた上で、近隣の了解を取り付けるのが最も良い方法です。更に踏み込めば、このようなお願いや近隣の人々の理解を得るためにも、普段からの親しいお付き合いがあれば、もっと良いでしょう。

 

2)通風と日当たりが良い事。


 現在のレース鳩といえども、遡ればもともと北アフリカ原産のカワラバトに由来する自然の生き物です。その健康を維持する為には、通風と採光が重要です。通風は、鳩舎内を乾燥させ糞を早期に乾燥させることから病原菌の繁殖を防ぎ、また鳩舎内の嫌な臭いも取り去ってくれます。
 また太陽の光が、栄養素としても全ての生き物に重要であるのは説明を要しません。更に太陽の光も滅菌効果がありますから、やはり病気予防に役立ちます。
 更にこれは中級者以上のレベルになりますが、これら通風と太陽光線の採光の調節によって、鳩舎内の温度調節、ひいてはレース鳩のコンディションや、換羽の調節に役立てることも可能です。初心者の方の場合、鳩舎の向きを南東方向に向けて建てられるのが無難でしょう。

 

3)外敵(具体的には猫や猛禽)からも安心して鳩が生活出来るように心がける事。


 人間でも危険を感じると、本能的に壁を背にします。生き物にとって、もっとも住みやすい環境とはもっとも危険の少ない環境でもあります。その鳩舎が年中外敵に狙われていたのでは、例え姿は見えなくても、本能的に危険を感知した鳩はそこに安住出来ません。
 鳩にとっての主な外敵としては、ノラ猫、いたち、猛禽類、蛇、鼠などが一般的ですが、これら外敵以外にも、ダニやその他吸血害虫などもいて、やはり極力防がなくてはなりません。
 それには幾つかの手段が有りますが、基本的な対策としては、鳩舎の床を地面より高くして、外敵の入り込むような隙間をなるべく無くす。そして定期的に鳩舎内を消毒する、などがあります。
 以上三つの最低条件を述べましたが、更に鳩が快適に住めるように鳩舎作りで考慮しなくてはならない点が幾つかあります。
鳩は集団性の生き物だと書きましたが、同時に自分の縄張りを守る本能がつよく、特につがいだけの空間、つまり巣に対する愛着心の強い動物です。ですから鳩舎内には、巣箱と呼ばれるつがいごとに生活する巣の空間を作ってやらねばなりません。

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             『レース鳩』駒原邦一郎著 昭和43年刊 愛隆堂

 

この巣箱は、少なくとも30センチ程度の高さが必要で、奥行きと幅に関しては、間口が狭く奥行きの深い巣箱と、奥行きはそうでもないけれど間口の広い巣箱がありますが、最低限、間口と奥行きの長さの合計が60センチ程度は必要です。
勿論、巣箱は広いに越したことはなく、中には高さ、間口、奥行きの合計が2メートル近い巣箱の鳩舎もあります。
巣箱には狭い入り口を設けてやりますが、これはひとつには外敵(この場合は縄張りを争う鳩舎内の他の鳩)から巣を守り易くする為であり、更には中で育ったヒナが飛べない内に床に落ちるのを防ぐためでもあります。
そして生まれた仔鳩や独身の鳩が落ち着いて生活する為には、止まり木を作ってやる必要があります。もし巣箱や止まり木が無かったら、鳩は床の上で生活しなくてはなりません。それこそ周囲を空間に囲まれた、もっとも落ち着かない場所です。
また将来、仔鳩を馴らすためには、なるべく周囲の環境を記憶出来るよう、景色の展望出来る場所があった方が良いでしょう。これは鳩舎から張り出すように設置され、金網等で囲ったケージが一般的です。 

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最新レース鳩入門』宇田川竜男著 昭和47年刊 実業之日本社より

 

さていざ実際に鳩舎を作るとなったら、どんな材質で作ったら良いのでしょうか。最も無難なのは、木材を利用されることです。ベニヤ等合板などを使用される場合には、中の化学成分が鳩に悪影響を及ぼすことがありますので注意して下さい。
金属を多用すると、鳩舎の作り変えが面倒になり、なおかつ将来レースで電子記録システム等を設置する際の障害となります。
ただ繰り返しとなりますが、ピジョン・スポーツでは、色々と分かってくると、交配作出用の種鳩の部屋と、レースに出す鳩の部屋と分けようとか、欠陥が見えたりして、どうしても改造を何度か経験するようになりますので、なるべくなら最初から余り立派な鳩舎を作られない方が良いでしょう。

 


C 基本的な鳩の飼育の仕方

 

 基本的な心がまえ 


鳩を飼育するには人それぞれのやり方があります。学生、社会人、主婦、それぞれ生活時間も異なりますし、鳩の飼育にかけられる時間も予算も異なります。
 一般的には、朝夕1時間以上は鳩の世話に費やしたいものですが、なかなかそうもいきません。朝だけ2時間の人もいるでしょうし、部分的に家族の協力が必要な場合もあります。
 鳩は、レースに耐えぬけるだけに強靭な体をしていますから、1週間餌を与えなくても水だけで生きていけます。
 しかし基本的にはなるべく規則正しい給餌、そして規則正しい訓練を課することが最も望ましく、健康で良いコンディション作りに大切です。
 次に自分に無理のない、適正な飼育羽数を飼育されることをお勧めします。世界的に一流の鳩舎といった人々の中には、1日16時間を自分の鳩の世話に費やしている人々もいます。
 日本では1人1日2時間程度というのが、一般的でしょうか。筆者の尊敬するベルギーの偉大な競翔家であった故ファンブリアーナ氏は私に、鳩レースで強くなる為には、とにかく出来るだけ長い時間をかけて自分の鳩舎に入り、自分の鳩を見ろ。そして診て、観て、看ろ。それによって1羽1羽の特徴や違いも理解出来、それが強くなる為の秘訣だ と言いました。
 1日に2時間しか鳩に費やせない人と、1日10時間費やせる人では、観察出来る鳩の数もおのずと違ってきます。
 もし貴方が1日2時間程度しか飼育鳩の世話に時間を割けないのであれば、多くとも100羽程度までの飼育羽数に抑えられることをお勧めします。

必要な器具や備品 
鳩を飼育する際には、最低限揃えておかなければならない物があります。殆どの器具は、それ専用の器具を購入されなくても代用品で間に合いますが、ここに最低必要な物を書いておきます。

 

餌箱 


餌は、鳩舎の床を掃除して、そこに撒いて与える人々もいますが、余り衛生的ではありません。市販されていますが、自分で作ることも可能です。

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  各種 木製エサ箱 一番右は、エサ袋まるごと入れるタイプで旅行中の給餌に便利

飲水器 

 


日本ではサイフォンといって、上がサイフォン式の瓶、下に受け皿があって、鳩が水を飲めばまた上から水が落ちてくる方式が一般的です。諸外国ではただ受け皿に屋根がついた形が多いようです。どちらも一長一短がありますが、何れの場合でも必ず水は毎日新しいものを与える方が良いでしょう。

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      サイフォン型飲水器          サイフォン型飲水器 内部      屋根ぶたつき飲水器(ヨーロッパでは一般的)

糞掻き(フンカキ)


鳩舎はなるべく清潔に保たなければいけません。掃除を余りしないで強い鳩舎もありますが、それなりに衛生管理には気を使っており、初心者の場合はなるべくこまめに鳩舎を掃除されて、病気の予防に努めることをお勧めします。

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                 フンカキ(手前に掻くタイプ)             フンカキ(巣箱内等狭いところ用)             

 


巣皿 


鳩が産卵し、ヒナを育てる鳩のベッドです。素焼き製、石膏製、ゴム、プラスチック、木製などいろいろな材質の物が有りますが、なるべく市販の物をお勧めします。
もし木等を使用されてご自分で制作するにしても、産卵の際に産み落とされた卵がなるべく割れないように工夫して下さい。

 

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 写真左から 素焼巣皿                      紙巣皿                プラスチック巣皿


鳩舎台帳(日誌) 

 

鳩を飼育していく上で、なるべく全てに記録をとられることをお勧めします。例えば1組のオス、メスをつがいにするべく交配した日、産卵日、ふ化日などを記録していけば、脚環装着の日付も分かります。訓練やレースの記録も残した方が良いでしょう。そうすれば、どのつがいの仔鳩達が一番出来が良かったか、或いは悪かったかが、一目瞭然です。これは大学ノートでも市販の商品でも良いですし、最近ではパソコンに記録をとるのもひとつの方法でしょう。

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                作出台帳 (昔の鳩友誌付録より)

以上が基本的な器具備品です。
さて、では小さいながら鳩舎も完成し、必需品も揃い、1つがいの鳩が収容されたと仮定して、いよいよ飼育開始です。
本当は、オスメス分離しておいた方が体調を整えるのは良いのですが、まだ1部屋しかありません。
この2羽の鳩は人から分けて貰った鳩なので、なだ鳩舎に馴れておらず、従って飛ばすことも出来ません。
毎日、朝夕1回づつの給餌が当面の飼育管理です。餌は大体1回1羽1握り、つまり30グラム前後が目安と言われます。しかし手の大きさも人によって異なりますし、鳩の体型も1羽1羽異なりますから、一概には言えません。
そこで初心者の方は、朝夕2回の給餌であれば、1回の給餌で、与えた餌をほぼ食べきれる程度を目安にされたら良いでしょう。
その際、もちろ水や副飼料はちゃんと与えておきます。
基本的には、この繰り返しとなります。
また季節によって異なりますが、週に1〜2回は、鳩に水浴びをさせて下さい。鶏の場合、砂浴びをしますが、鳩の場合は、水浴びをします。出来ればタライのような容器に、10センチ程度の水をはってやりますと、鳩は喜んで水浴びをします。特に健康な鳩ほど脂粉が多く出ることから、水浴びでこの余分な脂粉を落とそうとするのです。

     

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     水浴用バスタブ(たらい)                    運動場で水浴する鳩たち

 


D 無環の鳩を作らないで

 

鳩を飼育していると、いずれは仔鳩が生まれます。鳩の場合、他のペットと異なる点のひとつに脚環の装着があります。
 この脚環は日本の場合、社団法人日本鳩レース協会、社団日本伝書鳩協会という両協会から発行されています。
 脚環は、鳩の戸籍にあたるもので、人間でいえばIDカード、つまり身分証明書にあたります。この脚環が入っていない鳩は、ですから人間でいうと無国籍と同じことになります。
 これが無いとどんな不都合が生じるでしょうか。
脚環が入っていない鳩は、まずレースへの参加資格がありません。それだけでは有りません。もし大切な鳩が仮に盗難にあったとしても、脚環を切られてしまえば、その所有権すら主張出来なくなります。
次に血統書が書けません。仮に素晴らしく優秀な鳩同士の仔鳩であっても、その仔鳩であることを特定する証拠が無いのですから、血統書も書けなくなります。
逆に両親の血統書が無くとも、脚環さえ装着されていれば、一応レースへの参加資格だけは保持出来るのです。
だから鳩にとって、その戸籍にあたる脚環が如何に大切な物かお分かり頂けると思います。
その脚環は、どのようにしたら入手出来るでしょうか。それには一部業者の人から購入する方法もありますが、上述の両協会の何れかに入会されることをお勧め致します。
協会に入会するということは、脚環を入手出来るだけでなく、その地域の会に所属することで、交流も広がりますし、将来レースに参加するには何れ必要な条件となるからです。
ここに両協会の住所を記します。

ビル

社団法人日本鳩レース協会 

〒110-0007 東京都台東区上野公園17-11 Tel:03(3822)4231
Fax:03(3822)4234  URL:http://www.jrpa.or.jp/  E-mail:info@jrpa.or.jp

モータースポーツ

社団法人日本伝書鳩協会 

〒116-0013 東京都荒川区西日暮里2-21-6 藤和日暮里駅前コープ301
Tel:03(3801)2789 Fax:03(3801)3155 URL:http://www.nihondennshobatokyoukai.org/
E-mail:j-pigeon@nihon-denshobatokyoukai.org
          
 脚環はどのように装着したら良いのでしょうか。通常、鳩の脚環は鳩が卵からふ化して生後8日目頃に、鳩の右足にはめられます。鳩の足の指は4本ありますが、前3本を揃えて脚環に通し、関節を通した後、後ろの指を関節の上に揃えて脚環を通します。

  

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 この場合鳩が立った時、文字が上下逆さまになるように入れますが、これはレースの持ち寄りの際、鳩を手に掴んで見え易くする為ですが、こうしなくてはならないという規則があるわけではないので、
間違ってはめても特に問題はありません。

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

E 鳩が病気になったらどうする?

 

F 鳩レースで勝つにはどうしたら良いでしょうか?