●速報!バルセロナ国際レース
超高分速レース展開の結果、オランダ勢が圧勝
ボーガールド=ファンビューレン共同総合優勝
ブリュッヘマン兄弟×ハーゲンス兄弟の4才の雌
“エブリン”

バルセロナ国際レース26,044羽中総合優勝鳩
“エブリン” NL07-1625890 B ♀ ボーガールド=ファンビューレン作翔

【追記】

バルセロナIN総合6位 ブリュッヘマン兄弟作翔“ヤメルダ”
→“ヤメルダ”血統
吃驚!! 最高血統ド・630(超銘鳩オルハン×超銘鳩ミラ)×ラヴィータ(サンバンサンN4位)で 先日、東日本大震災オークションに供出してくれた鳩の母鳩でした!!!
去る7月8日土曜日、午前10時に放鳩されたキュールゲム・サントル主催の今年度バルセロナ国際レースには、8ケ国から26,044羽が参加した。この数は昨年より300羽増加している。その内訳は次の通りである。オランダ7,046羽、ドイツ1,912羽、フランス3,042羽、イギリス290羽、ポーランド1,263羽、ルクセンブルグ103羽、デンマーク107羽、ベルギー12,281羽。
レースは、追い風の影響も受けて、超高分速の展開となり、上位は、オランダ勢が独占した。
その中で総合優勝を果たしたのは、オランダ、アムステルダムに住むボーガールド=ファンビューレン共同鳩舎のエブリン NL07-1625890 B ♀ であった。この鳩は、ネスト・システムで使翔された雌で、近年ひとつの流行りでもある成功例、ブリュッヘマン×ハーゲンス兄弟の交配から作出された雌であった。
この他、上位には、オランダの強豪鳩舎が名前を連ねている。
●2011年度バルセロナ国際レース26,044羽中総合優勝鳩
“エブリン” NL07-1625890 B ♀ ボーガールド=ファンビューレン作翔
08年ボルドーN総合716位、09年タルベN総合637位、10年バルセロナN総合729位
NL99-2486260 DC | ド・チコNL98-2483698 ブリュッヘマン兄弟 | グーイエ・ファーダー NL97-1289988ブリュッヘマン兄弟 |
NL97-1289887 ブリュッヘマン兄弟 | ||
ド・フルーレ NL98-2483975 (オールド環) ブリュッヘマン | NL97-1290914 ブリュッヘマン兄弟 | |
NL05-5526250BC ハーゲンス兄弟作 | NL04-2004122 ハーゲンス兄弟 | NL01-1834342 ハーゲンス兄弟 |
NL01-1834202 ハーゲンス兄弟 | ||
マレシャ NL02-1584621 ハーゲンス兄弟 | ゾーン・サリナ NL98-1156346 ハーゲンス兄弟 | |
171 NL97-1464171 ハーゲンス兄弟 |
●バルセロナの歴史
ここでド・ダィフのウェブサイトに掲載されたフォンス・ファンオプハィゼンの記事、「バルセロナの歴史」の中から興味深い記述を抜粋してみよう。
正しくバルセロナの歴史は、(長距離)鳩界史の縮図である。
バルセロナ国際レースが最初に行われたのは、1924年、ベルギーとルクセンブルグだけによる参加であった。この同じ年、日本ではちょうど阪神甲子園球場が完成している。
1930年には、日本にも馴染みの深いギョーム・スタッサールが総合優勝している。そして1937年には、モーリス・デルバールが優勝した。
その翌年から1948年にかけては、第二次世界大戦と戦後の混乱からバルセロナ国際レースが行われず、戦後初めてのレースは、1949年、昭和24年のことであった。
この年総合優勝したのが、戦後の日本鳩界にも多大な影響を与えたヘクトール・ベルランジェである。
その後1952年にはオスカー・デフレンドが総合優勝。1957年には、初めてドイツからヘルムート・スタウトが、参加3,350羽中総合優勝した。
1959年からはオランダも参加するようになったが、オランダが初めて総合優勝したのは、1961年のマルティン・クラウトの“リヒテ”(日本では“フライング・ダッチマン号”として有名)であった。
その翌年1962年、63年には、ベルギーのアデロン・ドゥマレー鳩舎が、バルセロナ国際レース史上無二の快挙、同じ鳩で2年連続総合優勝したのである。優勝鳩”ファーレ・ブリクー(ミュニィエ)”は、当時鳩を飼育していた日本人なら知らぬ人がいなかった。
その翌年には、63年に2位だったドラート=ファングリムベルゲン教授の“バルセロナⅡ”が総合優勝した。
1966年には、やはり戦後日本鳩界に偉大な貢献をした最強者、アンドレ・ファンブリアーナ氏が総合優勝。同氏は、その後1984年にも総合優勝している。
1971年には、オランダのマチュー・ヒュルズ(フルス)が総合優勝。73年にはカルレンスの“モナリザ”が優勝した。
1977年には、100年近いバルセロナ国際レース史で、最初で最後のルクセンブルグによる優勝が起こった。ライムンド・クリステン鳩舎である。
1985年には、コルトレイクのヨセフ・フェルフィッシュが総合優勝したが、同時にバルセロナ国際レース史上最大のチョンボも発生した。当時は、現在と異なり、国際プール・ブリーフ(掛金申告書)の書き込みが義務化されておらず、その結果24才のC.ブースターが国際総合優勝の資格を喪失してしまつたのである。
近年の優勝鳩舎については省略するが、こうしてみると如何にバルセロナ勝者達の多くが、歴史的に見て重要な人々であったかが分かる。
■成鳩26,044羽
順 入 賞 者 名 距離 国 分速 記録時
1)ボーガールド=ファンビューレン共同 1237.63 オラ 1594.89 04:59:47
2)A.カイト 1211.82 オラ 1536.02 05:21:56
3)A.ファンダィク 1190.02 オラ 1533.54 05:02:53
4)ズヴァーン共同 1211.37 オラ 1520.42 05:29:44
5)リーダィク=ヨンガーリング 1169.48 オラ 1507.06 05:04:35
6)ブリュッヘマン兄弟 1246.68 オラ 1500.10 06:04:04
7)A.デヨング 1230.24 オラ 1470.23 06:09:46
8)クレッセンス=ドレッパー共同 1134.00 オラ 1457.72 05:10:56
9)バーテンブルグ=ファンデメルヴェ 1163.61 オラ 1447.16 05:37:04
10)ヤン・コルスチェンス 1120.73 オラ 1443.39 04:40:50
11)ファンドールン兄弟 1138.87 オラ 1441.91 05:22:50
12)A.シュルツ 1149.37 オラ 1430.67 05:36:23
13)ペーター・ファネッセン 1176.44 オラ 1418.80 06:021:11
14)テーウヴェン=ヤコブス 1164.30 オラ 1411.79 05:57:42
15)J.ファンホウテン 1199.98 オラ 1408.11 06:25:12
16)ウィリー・フェルブリュッヘン 1081.07 ベル 1393.14 05:02
17)J.ビュールマ 1343.95 オラ 1390.94 08:19:13
18)ヴィム・ムッデ 1174.99 オラ 1381.66 06:23:25
19)ヨー・マンダース 1150.73 オラ 1381.02 06:06:15
20)C.デグラーフ 1168.22 オラ 1380.74 06:19:05
23)ユルゲン・ハイネン 1114.59 ドイ 1377.18 05:42:20
100)アンドレ・ムズリエ 1045.90 フラ 1252.58 06:08
※その他上位入賞の有名鳩舎
35)リック・スティーフェンス 49)A&L.ファンデウェーゲン
64)P.デズメット