●モンテリマールNレース(ベルギー)
ポンロ=ラランド総合優勝

 6月11日土曜日には、ワロン長距離クラブの主催によるモンテリマールNレースが実施された。このレースには、8,031羽の成鳩が参加し、午前6時45分に放鳩されたが、ワロン地区を除いては、一部の強豪鳩舎しか参加しなかった。やはりワロン地区主催のレースだからであろう。


 総合優勝に輝いたのは、ベルギー南東部ルクセンブルグ国にも近いアルデンヌの森林地帯の片田舎、ベルギー・ルクセンブルグ州のロンヴィリーに住むポンロ=ラランド鳩舎で、優勝分速は1222.028メートルであった。
 総合優勝鳩ピポ B09-7007335 BC ♂は、中型の鳩で、フーベン系を基礎にしている。

 仮発表の主な上位入賞鳩舎は、以下の通りである。
■成鳩8,031羽
1)ポンロ=ロロンド    1222.02
2)ジャクリーヌ・ドデイン   1196
3)イヴォ・フェルコーイエン  1180
4)アンドレ・ローヴェルス   1180
5)14)36)98)ディーター・バルマン1176
6)フィリッペ・トルドールテ  1173
7)グレゴール・ジュールモン  1171
8)ミッシェル・ブルグレ    1171
9)ファレイ・モレ       1170
10)M&J.ミレッセン    1169


※その他上位入賞の有名鳩舎 
22)フランソワ・コラール  47)ジュリアン・ニブス 86)87)マルケス・プラス=トネー 

●シャトローSNレース(ベルギー)

C.&P.デルミエンス最高分速総合優勝(成鳩) フェルフローセム父子総合優勝(1才鳩)

 モンテリマールと同じ6月11日土曜日には、キュールゲム=サントル主催のシャトローSNレースが実施された。このレースには、ベルギー中部とベルギー東部からの成鳩6,245羽と1才鳩8,094羽が参加し、最高分速総合優勝を飾ったのは、成鳩の部で参加したクロード&フィリッペ・デルミエンス鳩舎で、分速は1,602.600メートルであった。


 同鳩舎は、やはりベルギー南部でナミュール州とルクセンブルグ州の境ロシュフォールの村に住む鳩舎で、全14,339羽中で最高分速総合優勝に輝いたのは、レクレール B09-8004657 BC ♂である。この鳩は、昨年プロヴィンシャル中距離エース鳩に輝いたチャンピオンであるが、血統的には父親もヤン・テーレン・グロンドラースの血を引いており、母親もペルピニャンの妹と、充分長距離でも通用する血筋である。

 しかも今回の総合優勝は、並みいる強豪を押し退けての総合優勝だけに立派である。
また1才鳩の部で総合優勝を飾ったのは、アントワープ州メッヒェレンの南東レイメナムに住むフェルフローセム父子鳩舎で、優勝鳩エマニュエル B10-6164025 B ♀は、今年他のレースでも2回優勝している他、昨年も良い成績を残しているエンゲルス系の血の濃い素晴らしい鳩である。

 仮発表の主な上位入賞鳩舎は、以下の通りである。

■成鳩6,245羽
1)C.&P.デルミエンス       1602.600

2)8)13)14)15)20)28)29)ファンホーヴェ=アィターホーヴェン1596.022
3)アルベルト・デルヴァ       1586.502
4)ディルク・ファンデンヴァインガールト  1583.981
5)クレルモン・デメスマーカー    1582.897
6)7)フェルフローセム父子      1582.378
9)10)ウィリー・デイ         1580.620


※その他上位入賞の有名鳩舎  11)デノ=ヘルボッツ

■1才鳩8,094羽
1)2)20)フェルフローセム父子          1597.213
3)12)28)41)42)ファンホーヴェ=アィターホーヴェン1596.022
4)パトリック・ファンホーフ      1595.343
5)J.&Y.ヨンケルス         1589.440
6)ワルター・レペーヴァー       1588.379

7)11)アルベルト・デルヴァ       1586.506
8)35)ホック・パライス         1584.359
9)10)27)40)クレルモン・デメスマーカー 1582.897


※その他上位入賞の有名鳩舎  17)エリック・リンブール 

●ポー国際レース

デーヴ・ブレン父子(英国初)総合優勝
上位は、フランスが独占の中での快挙

 コロンブ・ジョワイーズ主催による今年度のポー国際レースは、去る6月17日金曜日午前7時の放鳩で実施された。今年の参加羽数は、以下の通りである。オランダ2,706羽、フランス2,146羽、ドイツ1,106羽、英国259羽、ルクセンブルグ46羽、ベルギー2,338羽の合計8,601羽。


 当初は、フランス人ミッシェル・シソリューの当日総合優勝とみられたが、その後の電話連絡で、英国ロンドンの南に住むニュー・アディントンに住むデーヴ・ブレン父子鳩舎の逆転総合優勝が決まった。レースが風向きに大きく影響されるのは言うまでもないが、それにしてもごく少数派の参加羽数で、しかも唯一海峡越えの難コースを強いられている英国鳩界にとっては、最高の快挙と言えよう。しかもこのレースの場合、圧倒的に距離の短い鳩舎に有利な展開の中での優勝なのである。

 総合優勝者、デーブ・アレンは、自身、父も鳩飼いながら、スー夫人の実家は曽祖父以来の鳩飼いファミリーで、デーブの子供が将来鳩を飼育すれば、5代目にあたるというまさに英国鳩飼いのサラブレッドである。総合優勝鳩アイラズ・レイニー・デイ・ボーイGB08-76は、その名の通り、雨中当日帰りという意味の灰の雄である。父親は、アイアーカンフ・ファンヴァンローイ×純キース・ボスアと全くのオランダの血筋で、母親はドイツのストッフェル×自鳩舎のポー当日6羽中3位になったポー・ドィビンの娘である。優勝鳩自身は、これまでにもナルボンヌN総合3位、タルベN総合27位に入賞している。

  またベルギーNで優勝したのは、ブルージュ隣村シント・クロイスに住むペーター・シマイエス鳩舎の4才鳩の雄で、純のクリス・ヘバーレヒツ血統であった。

 そしてオランダN優勝を遂げたのは、先年亡くなられた有名なクリス・ファンデールフェルデンの息子ヤープ・ファンデールフェルデン鳩舎の5才の雄パウロで、自身他にもポーN総合19位の素晴らしい成績があるが、何より素晴らしいのは、血統である。
 祖父母4羽のうち3羽が、それぞれモン・デ・マルサンN総合優勝、バルセロナN総合優勝、ベルジェラックN総合優勝を遂げているのである

 仮発表の主な上位入賞鳩舎

■成鳩8,601羽
順 入 賞 者 名        距離  国  分速     記録時
1)デヴィッド&カーク・ブレン 892.097 英国 1431.94 17:23
2)ミッシェル・シソリュー   886.444  フラ 1400.39  17:33
3)11)セルジ・オフラック          フラ 1374.25    

4)ジャン=リュック・フーケ       フラ 1362.10
5)6)ジェラール&カテリーヌ・フルイティールフラ 1349.69
7)アンドレ・マズリェール        フラ 1299.25

8)ペーター・シマイエス    917.015 ベル 1286.07  18:53
9)オリヴィエ・デュケノワ        フラ 1285.40
10)13)ステファン・レヴェル       フラ 1284.39
12)ロジェ・ミレ             ベル 1280.69
14)セルガン・セドリック         フラ 1275.68
15)23)Y&G.デルルー         ベル 1273.80
16)クリス・ヘバーレヒト         ベル 1267.42
17)デヴィールト母子           ベル 1265.46
18)ジャン=リュック・デュマ       フラ 1264.78
19)セルジ・シャレ            フラ 1263.65
20)ジャッキー・レグラン父子       フラ 1262.09
24)クラウス・パッシュル    887.934  ドイ 1255.92  18:47

48)J.ファンデールフェルデン           オラ  1205.74


※その他上位入賞の有名鳩舎(以下はナショナル順位のみ) 
8)コ・ファンドンメレン(オ)、19)J.ステケテー(オ)

●ラ・シャルトレNレース(ベルギー)

ジョニー・ヤンセンス最高分速総合優勝(1才鳩) ダニエル・ティンマース総合優勝(成鳩)

 ジョニー・ヤンセンス鳩舎と優勝鳩

http://www.deduif.be/dezeweek/1290/detail.aspx


 6月20日土曜日には、ベルギー王立鳩協会KBDB主催のラ・シャルトレNレースが実施された。このレースは、昨年の協会主催シャトローに代わるものである。参加羽数は、成鳩15,827羽、1才鳩21,123羽となったが、昨年のシャトローに比べると3,000羽ほども参加羽数が減少した。

 放鳩は午前7時30分であったが、風のいたずらか、非常に高分速のレース展開となった。
成鳩の部で優勝したのは、ベルギー東北部ヘヒテルに住むダニエル・ティンマース鳩舎のヴィットシュタールト(尾白) B06-5001089 B ♂で、分速は1880.08メートルであった。これまでにも08年アルジャントンN5,206羽中総合27位、09年アルジャントンN9,901羽中総合26位、10年ブールジュN22,476羽中総合247位他数々の好成績を残している、3/4アンドレ・ロートホーフト血統である。

 また1才鳩で優勝し、参加36,950羽中最高分速を飾ったのは、ティンマースと同じ村エクセル(ヘヒテル=エクセル)に住むジョニー・ヤンセンスのド・ナショナル B10-5119500 B ♂で、分速は1894.91メートルであった。血統的にはファンリースト=ペーテルス、ファンエルザッカー=イェプセン、ミヒールセン・ヴォウタースなどの血を引いている。

仮発表の主な上位入賞鳩舎は、以下の通りである。
■成鳩15,827羽
1)32)ダニエル・ティンマース 564.025K 1880.18  112.81Km/h  12:09:59

2)ヨハン・ブレイエン       1873.88
3)ローベルト・ヴェルヘイデン  1871.14
4)ジョニー・ヤンセンス       1870.29
5)ピエール・ハーセン       1867.59
6)21)ジョニー&イヴ・ヨンカース  1864.09
7)ヘンリー・クスタース     1863.27
8)エディ・ストラティング    1861.93
9)ギド・フェルヘイデン     1861.34
10)サバン・サードドゥーゼン   1860.50


※その他上位入賞の有名鳩舎 
13)79)パトリシア・フェルハーゲン 24)57)ジェフ・ファンヴィンケル  78)J.&J.エンゲルス  80)ミッシェル・ファンリント

■1才鳩21,123羽
1)37)ジョニー・ヤンセンス 566.57K 1891.09 113.46Km/h  12:09:36:1
2)ファンヘルテム=シュールマンス1880.40
3)14)78)79)ファンオッペン=ルィテン   1872.19
4)81)パトリック・ルーベンス    1872.01
5)29)71)ジョニー&イヴ・ヨンカース    1866.97
6)スリンクス=プレトザース    1864.86
7)トニー・レニールス       1861.98
8)ヨハン・ブレイエン       1861.45
9)マサオ・キタノ         1860.50
10)19)20)21)22)30)75)ゴマール・フェルブリュッヘン  1860.02


※その他上位入賞の有名鳩舎 
32)リック・ヘルマンス 53)J.&J.エンゲルス 54)ジェフ・ファンヴィンケル 55)J.&W.ケンペニエールス 57)58)プレミア=シットナー(英国) 77)ミッシェル・ファンリント

●サンバンサンNレース(オランダ)

大量の夜間鳩と驚異の高分速
H.ヨーステン最高分速総合優勝


 今年度のオランダ女王レース、サンバンサン・ナショナルには、25,477羽が参加して実施されたが、6月20日土曜日から21日日曜日の夜中にかけて、参加者をパニックに陥れた。

 何故なら鳩の帰還を報せるブザー音が、そこら中で鳴り響いたからである。全4地区中で最高分速に輝いたのは、第1セクター、南部リンブルグ州のグラーテムに住むヒュープ・ヨーステン氏(52才)で、優勝鳩は2才の雄
“ボンテ・シラ” NL09-1478602 であったが、この鳩の記録時間も午前2時03分、分速は2416メートルであった。

 この鳩は、サヤ兄弟とラヴェリ=ラマーカース鳩舎(渡辺正氏のアーリー・バードの作翔者)の血を引いており、去年カオールNでも総合15位に入賞している 

“ボンテ・シラ”
NL09-1478602 ♂ 10年カオールN総合15位ボルドーN総合110位で、同年1才鳩プロヴィンシャル・チャンピオン鳩
11年サンバンサンN25,477羽中最高分速総合優勝

ボンテ・42
NL01-2280042
サンバンサンN総合254位、

モン・デ・マルサンN総合339位、 ダックスN総合419位、同総合451位他長距離11回入賞

ド・94 NL99-1310194
ストラーテマンの84(タルベN総合2位やバルセロナN総合7位の父)直仔
 サヤ兄弟ティモールの筋
ヘット・82 NL99-1310182
ヨーステン×ラリュー・ファンドールン
ヒンカピーチェ 
NL04-1163426
P.スタンメン父子作
 
ブロア・ヒンカピー NL01-2264774
ラヴェリ=ラマーカース作 全兄弟/有名なヒンカピー

ボンテ・マラトンの孫 NL96-1081104 サヤ兄弟の有名なボンテ・マラトンの孫 ヘルマン・ブリンクマンのブリンキー・ボーイとは、全く同じ筋

仮発表の主な上位入賞鳩舎
■第1セクター(南) 13,059羽
1)ヒュープ・ヨーステン 2416m/m

2)6)A.J.ヘンドリックス 2351
3)21)J.ファンドィルゼン父子共同 2279
4)H.フェルドンスコット  2216
5)G.ベッカース  2185
7)W.G.E.M.シャイフェンス 2049
8)J.M.M.アイゲルスホーヴェン 2043
9)L.グロンスフェルド  2031
10)ファンドポル=フェルホーヴェン 2016


※その他上位入賞の有名鳩舎 
22)フレンケン兄弟 注)第1セクターの成績には、第3地区東ブラバン3,117羽の成績が入っておらず、同地区優勝者P.スミッツ(分速2288m/m)等の成績が入る為、順位は、変動する可能性大。

■第2セクター(西) 5,541羽
1)2)W.L.ファンネーダーペルト  2235m/m
3)R.レター      2173
4)A.ファンドベルグ  1979
5)デヨング共同     1975

※その他上位入賞の有名鳩舎 
9)J.オウワーケルク 13)バーテンブルグ=ファンデメルヴェ 

■第3セクター(東) 5,641羽
1)H.ボルゲリンク  2062m/m
2)W.H.ムルク父子共同 2015
3)A.アルバーツ    1998
4)A.オリスラッガー  1987
5)A.クラーセン    1977

■第4セクター(北) 1,363羽
1)2)G.M.ファンフィルステルン  2134m/m
3)U.イェレマ     1986
4)W.ヴィッテボル   1946
5)バッゲル&ミンクス  1917

●カオールNレース(ベルギー)

P&V.シュローダース総合優勝

 キュールゲム・サントル主催の今年度カオールNレースは、去る6月19日日曜日、午前7時の放鳩をもって実施された。参加羽数は8,067羽であった。

 総合優勝を遂げたのは、リェージュの南の村エワイユに住むピエール&ヴィンセント・シュローダース鳩舎であった。

 総合優勝鳩クレメント B09-1036713 DC ♂は、ベズィエ(ベズィエN総合9位、モントーバンN総合61位、ナルボンヌP優勝他で、アヴェ・レジナ超長距離Nエース鳩第3位になった鳩 ヴァイナンツ系)×M.ファンデンアベールのスーパー・チャンピオン(ダックスIN総合2位、ペルピニャンIN総合11位、ベズィエN総合7位)の娘である。

仮発表の主な上位入賞鳩舎
■成鳩8,067羽
1)P&V.シュレーダー   1393.32
2)ゾンメ=ティアンゲ    1392.94
3)16)デノ=へルボッツ    1391.14
4)17)62)ヘンリー・レオン   1388.82
5)ファレーレ・プールマンス1386.20
6)マキシム・デファーツ   1385.80
7)O.&B.ゲオリス         1384.18
8)デノ=ペーテルス     1383.96
9)ゴッセンス=ドラート父娘1383.78
10)11)31)37)ウヴ=カロ・マルセル1383.60
12)クラボッツ父子    
13)ダヴィッド・フェルマッセン
14)アンノ=デヴァウヴァー
15)ジョセフ・リージョア
18)アラン・オールナールト
19)ロベール・モルリール
20)イングリッド・メンテン


※その他上位入賞の有名鳩舎 
25)リーケンス=ヘルマンス 66)L.&B.&J.ゲーリンクス 70)ヘイゼルブレヒト=マデイラ

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