●速報!バルセロナ国際レース
ドイツの新人B.ヘラー総合優勝 悪天候下の混戦、強豪鳩舎にも明暗
バルセロナIN序列(主催キュールゲム・サントルによる仮発表)
→http://users.skynet.be/fb168503/Cureghem/2010/barcelona.TXT
オランダN序列(同,仮発表)
→http://www.dezlu.nl/upload/meldpost/meldpost.txt

ブルカード・ヘラー鳩舎(32才)


2010年バルセロナIN総合優勝鳩“ヴィクトリアⅡ”
昨7月2日金曜日、キュールゲム・サントル主催の今年度、バルセロナ国際レースが放鳩された。
このレースには、ベルギー12,657羽、オランダ、7,016羽、ドイツ1,957羽、フランス、2,998羽、イギリス670羽、ポーランド521羽、ルクセンブルグ59羽の7ケ国合計25,878羽が参加した。
レースは、帰還日3日のフランスが雷雨という予想の為、放鳩は延期とみられていたにもかかわらず決行された。現実に3日に放鳩予定のベルギー、オランダの大半の短中距離レースは放鳩が中止され、バルセロナも極めて悪い帰還率となった。
この原稿を書いている3日の夜8時半の時点で、オランダはまだ帰還鳩が300羽に満たない状況である。
そんな中、総合優勝に輝いたのは、ドイツ・アーヘン市近郊のエシュヴァイラーに住むブルカード・ヘラー鳩舎(32才)であった。私は、帰還当日、同鳩舎を訪問し、鳩も見せてもらえる幸運に恵まれた。写真他詳細は、後日詳報
ヘラー氏、というよりヘラー君は、鳩を飼い始めて8年目、仕事はサラリーマンである。総合優勝鳩は、雄親がハーゲンス兄弟作で、カルカゾンヌやサリナ、ソニアの傍系で、母親はエンゲルス、ゾーンチェス他が色々入っている3才の雌である。
鳩は、灰胡麻の雌としては中型より少し大きめの柿目の鳩である。
話が少し脱線するが、同鳩舎を辞去する際に、近所から歓声が上がった。サッカー、ワールド・カップで、ドイツがアルゼンチン相手に4対0と完勝した瞬間である。エシュヴァイラーは、ドイツでは片田舎であるが、途端に街中をクラクションを鳴らし、ドイツ国旗をたなびかせた車が走りまわり、沿道には子供達でさえ旗を振ったり、ラッパを鳴らしたりの大騒ぎで、これが普段であればヘラー君のバルセロナ国際レース総合優勝は、町中でお祝いしてもおかしくないのに、それが霞んでしまうほどの熱狂ぶりで、日本との違いをまざまざと感じた。
さて話を戻すが、詳報は後日のこととして、このレースでは他に特筆すべき速報として、ベルギーでは、パトリック・デルリュー=ファンブリアーナ鳩舎が、N総合2位に、しかも03年生まれのバルセロナ5回目の入賞で、ゴウデン・バルセロナ鳩賞が確実されている他、アルベール・ヴィレムス、かつてジョス・トネーと組んで、ヴィレムス=トネー鳩舎としてバルセロナ国際レースに総合優勝した鳩舎だが、現在はヴィレムス=ヴァイナンツという鳩舎名で参加し、恐らく国際成績で総合13位内に3羽入賞という快挙と噂されている。
しかし殆どの一流鳩舎は壊滅的成績であり、このようなレース展開であれば、素晴らしい鳩に混じってまぐれで上位に来たのではないか、と思われる鳩も出る。
総合優勝鳩を見ての感想としては、決して悪い鳩ではないが、こういう鳩が優勝することもあるんだなぁという意味では、改めて勉強になった。

ブルカード・ヘラー氏鳩舎


アルゼンチン戦勝利に沸く?ドイツの人々
バルセロナ続報
今年度のバルセロナ国際レースは、7月2日金曜日、午前9時45分に放鳩された。別に参加羽数を掲載するが、バルセロナ国際レースは、過去7年間でみるとほとんど参加羽数に変化がない。国別では、ドイツの参加羽数が年々減少傾向にあり、逆にフランスが増加傾向にある。会員数は全体として減少しつつあるが、オランダ、ベルギーでは、その分プロ鳩舎の大型化傾向があるからである。
さて速報でも書いた通り、今年のバルセロナは放鳩翌日の悪天候が予想されていただけに、結果も悪く、放鳩者に対する批判も聞かれたが、結果的には近距離鳩舎有利の展開に終わった。
仮発表の主な上位の順位は、以下の通り。
●参加 7ケ国 成鳩25,878羽
順 入 賞 者 名 国 距離 分速
1)54)ブルカルド・ヘラー ド 1098.324 954.96
2)B&F.フェルデイェン ベ 1076.498 953.90
3)デルルー=ファンブリアーナ ベ 953,04
4)エティエンヌ・メイルラーン ベ 939.66
5)C.ルィクス オ 1148.965 938.44
6)カウベルフ オ 933.03
7)フランク・ローエン ル 961.383 908.67
8)ピエール・ダーネン ベ 903.97
9)10)12)52)76)ヴィレムス=ヴァイナント ベ 903.60
11)ラームスドンク=ルィス ベ 902.30
13)P&D.フェッツ ベ 900.66
14)ルク・ファンアルヴェーゲン ベ 893.29
15)ジョルジュ・ボレ ベ 982.78
16)レオ・ファンレイテン ベ 890.57
17)Ko.ファンドンメレン オ 889.40
18)A.レナールト ベ 889.09
19)K.バッゲン オ 888.41
20)マルヨ・ゴーリセン オ 887.47
※その他主な上位入賞の有名鳩舎
39)P&H.P.ブローカンプ 48)73)キップ父子 66)85)J&W.ケンペニェールス父子 67)サヤ兄弟 69)ジョス・トネー 74)フレンケン兄弟 86)ナウエ(ヌーヴェン)=パーセン 90)ヤンセン=オズール 100)ブラッセー
※その他各国N成績での主な上位入賞の有名鳩舎(上記以外)
ベルギーN12,657羽中 48)ハーリンク=プールマン 67)94)(3、4番手)J&W.ケンペニェールス父子 オランダN7,016羽中 22)50)54)G.スケルケンス 44)R.スティーフェンス 49)86)(2、3番手)サヤ兄弟 56)カイパー兄弟 57)L.ファンデウェーゲン 60)61)ヤン・ホーイマンス 66)ヤン・テーレン 79)P.ファンデンアインデン 97)フォレブレヒト兄弟