バルセロナレースを最初に企画したのは、リェージュのオートレ・モイゼ(Outre-Meuse)というクラブで、1914年の事です。しかし本当の意味でバルセロナレースが誕生したのは、1924年にブリュッセルのキュールゲム・センター(キュールゲム・サントル)が主催した時でした。  レースは早い時期から国際レースと化していました。1927年のレース結果は、次のようになっています。


7月2日日曜日、8,250羽参加 放鳩 午前8時 南東の風
最初の帰還鳩 翌日月曜日


①シュマール鳩舎(ボルヴェ)5.47
②Fr.ヘイセリンク(ベダーブラーケル) 7.59
③プリューム兄弟(ラドイツェ)8.02
11時38分までに80羽帰還、17時15分までに573羽帰還、19時25分までに986羽帰還
最終記録は21時27分

翌日で恐らく15パーセント前後の帰還はあったのでしょう。これらの記録を見ると、今のレースも80年前のレースもさほど変わってはいない印象を受けます。

 その後、毎年レースは行われましたが、1937年にはナルボンヌで、1938年にはアジャシオから放鳩されました。

1940年から45年までの間は戦争の為にレースは行われませんでした。

 戦前および戦後の数年間は、モンジュイック山のティビダボで放鳩が行われましたが、2000年以降もここに戻っています。鳩は当時、フランコ総統の兵士達によって貨車から車に積み替えて放鳩地へと運ばれ、また放鳩も行われました。

これらの作業は、今のドンス・チームにとっても凄い経費です。

 キュールゲム・センターは、ドンス会長に代わるまで以下の人々によって率いられてきた。1948年よりはアンデールレヒトのカレル・クリクス測量技師、その後ビオモント城のギョーム・ペータース、マルティン・ファンテューイン、1968年から89年まではエミール・マテルヌ、1990年から1993年まではメースター・ブラークスマ、1994年からは公証人ヤン・ドンス。1968年から1993年まではグスト・ドバッカーが、キュールゲムで大魔神となって手腕を振るってきた。

 1948年、戦後の最初の組織のレースは、7月5日金曜日、1100羽の参加を持って行われました。最初の帰還鳩は、翌々日の日曜日でした。


①マルセル・ヴイツ(リール)12.07
②ホイエ(ホウデン)13.16
③ドニー(バイロー)13.31
⑩ヘクトール・ベルランジェー(アスペラーレ)15.46
 7月15日、即ち放鳩11日目での帰還報告は218羽でした。(これ以後の帰還記録は不明)日本人にも馴染み深い名前が散見されます。


 6ケ国(ベルギー、オランダ、ドイツ、ルクセンブルグ、フランス、それにイギリス)による本当の国際レースとなったのは1957年のことで、ドイツ鳩舎シュタウトの総合優勝からです。
 2回総合優勝したことのあるベルギー人が2人いました。62年、63年同一鳩で総合優勝したオッティニーのドゥマレーとファンブリアーナ鳩舎です。

 最高分速は、1988年オランダのヴィム・ファンレーウヴェンがスマーラグドⅡで出した1394メートルです。1992年には6羽の当日帰還鳩がありました。2羽はベルギーのエジェンヌ・ポシェとカンピンヌの近くの鳩舎、2羽がフランスで、そして1羽がドイツでした。しかし総合優勝は翌日記録の鳩舎になりました。

 オランダはこれまでに2度、独自の放鳩を行っています。1982、83年です。1960年から84年までの間には何度かチェコも参加しましたが、国際成績に残ることはありませんでした。

 1995年以降は、1歳鳩の参加が禁止されました。

 人はお祝い事が好きですが、1985年にはフランス、ベルギーの国境近くのレッケムで催しがありました。スペインから920羽の鳩が集められ、6月14日、午前7時15分に放鳩されました。これは最悪のレースとなり、9日目になってもやっと8羽の鳩が帰還しただけでした。優勝は翌日18時15分記録のカルメン・ヴィラ・デ・カンス夫人でした。    (つづく)

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