2021年欧州レース速報(サンバンサン国際、カオールN)
●サンバンサン国際レース
フライアルデンホーフェン父子(ド)逆転優勝
当日多数のフランスが上位独占
アンタンテ・ベルジ主催の今年のサンバンサン国際レースは、放鳩予定日1日延期で、7月17日金曜日午前7時20分の放鳩をもって実施された。
放鳩地の天候は、青空、陽光、北東の微風、視界良好である。今年の参加羽数は、以下の通りである。ベルギー3,090羽、フランス4,387羽、ルクセンブルグ28羽、ドイツ774羽の合計8,269羽。
このレースは、当初フランスで多数の当日帰還があり、続いてベルギーも多くの当日帰還が出たこともあり総合優勝は、フランスと目された。何故ならフランスの優勝鳩も、ボーヴァルという北寄りの地域だったからである。
これを逆転総合優勝したのは、ドイツのケルンの真西、オランダ南部のマーストリヒトの東、ドイツ国境を越えたアルデンホーフェンに住む、フライアルデンホーフェン父子鳩舎であった。実距離986.948Kを放鳩翌日午前5時過ぎに記録したもので、分速は1063.52メートルであった。
仮発表の上位入賞鳩舎は、以下の通り。太字は各国N総合優勝鳩舎。
■参加 8,269羽
順 入 賞 者 名 国 距離 分速
1.フライアルデンホーフェン父子 ド 986.948 1063.52
2.アラン・デュボシェル フ 767.905 1014.99
3.ジャン=クロード・アヴォワーヌ フ 813.861 1014.77
4.ジャン=マリー・カセ フ
5.パスカル・ドゥコルネ フ
11.デスメイター=レスチアン ベ 876.266 999.39
●カオール(ベルギー)Nレース
ノルベール・アリー総合優勝
参加羽数激減の下、西フランドル上位独占
キュールゲム・サントル主催のカオールNレースは、7月17日土曜日午前7時30分の放鳩で実施された。
今年の参加羽数は、成鳩3,651羽である。放鳩地の天候は、青空、陽光、北北東の風、視界良好である。
嘗てベルギー最高のクラシック・レースのひとつであったカオールが、これほど参加羽数を減らしたのは、バルセロナでも書いたが、KBDB(ベルギー王立鳩協会との裁判沙汰紛争)が原因であろう。このような状況が続くならば、キュールゲム・サントル自体の存続の危機となり、名門レース主催団体だけに残念である。
このレースで総合優勝を飾ったのは、東西フランドル州の境、ティールト/アールセレに住む強豪ノルベール・アリー鳩舎の2才鳩B19-3100707で、実距離736.186Kを19時30分過ぎに記録したもので、分速は1019.74メートルであった。
仮発表の上位入賞鳩舎は、以下の通り。※優勝者以外の太字は、一流有名鳩舎
●参加 3,651羽
順 入 賞 者 名 距離 分速
1.ノルベール・アリー 736.186 1019.74
2.パトリック・アンドリース 769.280 1009.95
3.ルシアン・デコック夫人 738.099 1007.37
4.F.デフラーミンク&デフォーゲラーレ
5.クリス・ヘバーレヒツ
6.デマイヤー=ボダールト
7.カレル・サラジン
8.フレディ&ジャック・ファンデンヘーデ
9.イヴァン・ファンロー
10.ウィルソン・デケンズ