2020年欧州レース速報10(バルセロナN)
●バルセロナ国際レース
アリン・カルスク(ド)総合優勝
翌日帰還330羽の難レース、2位を250メートル引き離す。
イェレマ他オランダ一流鳩舎上位独占

キュールゲム・サントル主催の今年度バルセロナ国際レースは、去る7月31日金曜日午前8時50分の放鳩をもって実施された。放鳩地の天候は、青空、南南東の風とのことである。
今年の参加羽数は、以下の通りである。ベルギー6,179羽、オランダ4,480羽、フランス2,580羽、ドイツ1,026羽、英国281羽、ルクセンブルグ43羽の合計14,589羽。
このレースで最高分速総合優勝を飾ったのは、ドイツ、ザールランドのラスタット(フランスとの国境に近く、カールスルーエとストラスブールの中間)に住むアリン・カルスク鳩舎で、その後4時間以上も帰還報告がないことから、かなりブッチギリ、そして帰りの悪いレースが予感された。同時に彼の総合優勝は、ほぼ決まっていた。実距離1005.058Kを朝の7時10分に記録したもので、分速は1104.46メートルであった。 ※電子入舎装置では5時14分記録だが、帰還報告が遅れ(7時25分)帰還報告義務時間の15分を差し引かれた7時10分での記録扱いとなった。その為、PIPAの最初の速報とは
時間が異なる。
また国際2位でオランダN総合優勝に輝いたのは、イェレ・イェレマ鳩舎で、実距離1293.196Kをカルスク鳩舎に遅れること10時間(※正確には12時間)、17時8分過ぎに記録し、分速は857.42メートルであった。 イェレマのオランダN総合優勝、IN総合2位鳩は16年に既にナルボンヌIN総合3位に上位入賞しているBCの雌“シルケ”NL15-979である。血統はMG430(アルヤン・ビーンズ作ミスター・ビューティフル×超銘鳩オリンピック・ミス・ガイスシェ)×クライン・クヴェークシュターチェである。これでMG430からはエヴィ、レナに続いて3羽目の超銘鳩の誕生となった。ちなみにイェレマの2番手帰還(N総合7位、IN総合10位)も超銘鳩レナの直仔“ニュー・レナ”である。

仮発表の上位入賞鳩舎は、以下の通り。
■参加 14,589羽
順 入 賞 者 名 国 距離 分速
1位アリン・カルスク ド 1005.058 1104.46
2位10位24位)32位44位49位50位 イェレ・イェレマ オ 1293.196 857.42
3位B.ヤンセンと仲間共同鳩舎 オ 1179.124 841.13
4位ブリュッヘマン兄弟 オ
5位D.&E.フェルドハィス オ
6位ルク・オドィルス ベ 1105.200 811.74
7位E.ヘルボッツ ベ
8位マース父子兄弟 オ
9位パトリック・ロースト ベ
149位M.ギルバート 英 1153.324 684.76
176位ソニア・タイン フ 939.339 674.20
●その他主な上位入賞の有名鳩舎
16)25)36)コール・デハイデ 18)バーテンブルグ=ファンデメルヴェ 23)ファンヘール夫人 28)G.スカルクヴァイク 46)アイス・カプテイン
【近日追記予定】
バルセロナIN総合優勝鳩血統、コール・デハイデのバルセロナ入賞鳩血統他