2020も欧州鳩レース開幕!
海外レース情報2020
新型コロナ・ウィルスが猛威を振るうヨーロッパ、中でもベルギーは、感染者数、死者数ともに一番多い国である。隣国のオランダでさえ、人口1,730万人に対し、感染者数51,100人、死者数6,130人であるのに、ベルギーは人口1,145万人に対し、感染者数63,300人、死者数9,800人(何れも7月15頃の数値)と、密度では約2倍である。 それでも彼らは勇敢というか積極的というか、国をまたぐ放鳩地のナショナル・レースはもとより、国際レースも活発に行われているのだ。 そして遂に今月6月下旬に入り開幕した今夏のレース、そんな彼らの活動の成果、大レースの情報をダイジェスト版で、ここにお届けしたい。
注:6月20日に行われた最初のNレースロリスのみは、参加も僅か168羽であったので、省略する。
●ヴィエルゾンNレース
M.ドーント総合優勝
ダービー・ハイナウ主催の今年最初の本当の意味でのNレース、ヴィエルゾンは、去る6月20日土曜日午前7時30分の放鳩で実施された。このレースに参加したのは、成鳩6,377羽、1才鳩4,019羽の合計10,396羽である。
このレースで最高分速総合優勝を飾ったのは、東フランドオル州アゥデナールデの南に隣接するエティクホーフェにすむミッシェル&フィリップ・ドーント鳩舎の2才鳩であった。実距離413.518Kを正午過ぎに記録したもので、分速は1419メートルであった。また総合2、3位には西フランドル州リーニュに住むブルーノ&ヴィクトル・デグラン鳩舎のやはり2才鳩であった。なお有名鳩舎では、ダニー・ファンダイクが総合10位に入賞した。
●サルブリNレース
S.ジーリンスキー総合優勝
フラームス・ブラバン連盟主催のサルブリNレースは、去る6月20日土曜日午前7時15分の放鳩で実施された。このレースに参加したのは、成鳩4,074羽、1才鳩3,350羽の合計10,396羽である。
このレースで総合優勝したのは、ベルギー中央、ブリュッセル空港の北隣ペルクに住むシルヴェスター・ジーリンスキー鳩舎の2才鳩であった。実距離428.683Kを12時半過ぎに記録したもので、分速は1359メートル超であった。このレースでは、総合7、8位にダビー・トゥルネル鳩舎が入賞、また総合10位にステファン・スティーンベルゲン鳩舎が入賞した。
●ヴィエルゾンNレース
F.&J.ファンデンヘーデ総合優勝、2位
東フランドル州主催のヴィエルゾンNレースは、去る6月20日土曜日午前7時00分の放鳩で実施された。このレースに参加したのは、成鳩7,838羽、1才鳩4,218羽の合計12,056羽である。このレースで総合優勝、2位を独占した(仮情報)のは、東フランドル州ジンゲムに住むフレディ&ジャック・ファンデンヘーデ鳩舎の1才鳩チームで、実距離423Kを正午過ぎに記録、分速は1401メートルであった。しかしこの結果は、未確定である。