第5回欧州レース速報(アルジャントンN、ポーIN他)
●モントーバン(ベルギー)Nレース
マルニクケ・ドヴィッテ総合優勝
アンタンテ・ベルジ主催の今年度ベルギー、モントーバンNレースには、成鳩5,408羽が参加して、6月22日土曜日午前6時50分の放鳩で実施された。放鳩地の天候は、青空、無風、視界良好である。
ただこの日行われた3レースに共通して言えることだが、フランスの放鳩地は全て無風であるが、帰還地ベルギーでは、北東の風が吹いていて、西側フランドル地方有利な展開となった。その中で総合優勝を遂げたのは、東フランドル州マルデゲムに住むマルニケ・ドヴィッテ鳩舎の3才鳩であった。実距離801.297Kを夜19時51分過ぎに記録したもので、分速は1025.86メートルであった。
●参加 成鳩5,408羽
順 入 賞 者 名 距離 分速
マルニケ・ドヴィッテ 801.297 1025.86
ファンオーヴァーヴァーレ=ガブリエル766.977 1008.52
カルロス&クサヴィール・ファンデムルブルッケ
ユベール・ドバーネ
アントーン・ファンデベルヘ
●その他上位の有名鳩舎
⑬ノルベール・アリー ヨス・ヨーセン デスメイター・レスチアン マルク&ゲラード・サンテンス ノルベール・シーレンス エチエンヌ・メイルラーン ニコラス&フィリップ・ノルマン
●ポー国際レース
バース&ベルク(オ)総合優勝
当日帰還無しのベルギー、3羽帰還の英国に逆転優勝!
コロンブ・ジョワイーズ主催の今年度ポー国際レースは、6月22日土曜日午前8時15分に放鳩された。放鳩地の天候は、青空、陽光、無風、視界良好である。また近年の傾向であるが、長距離鳩舎が、次第にナショナル・レースから国際レースに舞台を移動しており、その結果、ポーは、史上最多の参加羽数を集めることとなった。各国別の参加羽数は、以下の通りである。ベルギー2,767羽、オランダ3,781羽、イギリス512羽、ドイツ1,352羽、フランス3,668羽、ルクセンブルグ39羽で、合計12,119羽
レースの帰還報告は、放鳩当日から始まった。勿論、放鳩地のあるフランスである。最初の帰還報告は、夜7時台から始まり、その後もフランス国内では続々と帰還報告があったが、いつまでもベルギーからの帰還報告は無かった。そんなかで、イギリスから夜10時台3羽の帰還報告が入り、或いはこれが国際総合優勝かと思われた。何故ならこの日行われた全てのレースが、西側有利でありながら、ベルギーでさえ当日帰還がなかったのである。
ところが長距離王国オランダは、やはり強かった。アムステルダムの南10Kの村クワーケルで、何と午前6時前に帰還報告が入ったのである。ベルギーを飛び越える実距離なので、勿論これが国際総合優勝となった。実距離1064.152Kを午前5時48分18秒に記録し、分速は1138.98メートルであった。
また今回は高気温の非常な難レースとなり、国際総合100位内に有名鳩舎が皆無という珍しい現象を生んだ。
●参加 成鳩6,898羽
順 入 賞 者 名 国 距離 分速
バース&ベルク共同 オ 1064.152 1138.18
M.フォンク オ 1018.585 1103.08
J.メラールド オ 994.872 1095.96
マーク・ギルバート 英 905.163 1087.96
ミッシェル・デュボア 仏 834.497 1068.33
ジャン・リュックフォウケ 仏
フレデリック・イアンニ 仏
マルティン・ドーゲ ベ 917.282 1026.48
99)ディートマー&ツー・ヴォルフ ド 900.161 984.64
※太字は各国N総合優勝者
●アルジャントン(ベルギー)Nレース
ルク&ヒルデ・シウンN総合優勝、2位、3位!!!
M.&F.ドーント1才鳩総合優勝
KBDB(王立鳩協会)主催のアルジャントンNレースは、6月22日土曜日午前7時半の放鳩で実施された。放鳩地の天候は、高曇り、無風、視界良好である。参加したのは、成鳩15,214羽、1才鳩22,731羽の合計37,941羽である。
このレースで最高分速総合優勝を飾ったのは、エノー州フォアシャペルに住むミッシェル・アンリ鳩舎の成鳩 B16-1170447であった。実距離446.361Kを13時40分過ぎに記録したもので、分速は1204.81メートルであった。1才鳩の部で優勝したのは、東フランドル州エティクホーヴェに住むミッシェル&フィリップ・ドーント鳩舎であるが、このレースで最高の成績を示したのは、西フランドル州モールスベーケのルク&ヒルデ・シウン鳩舎である。彼らは何と成鳩の部で総合2、3、4位、1才鳩の部でも総合7位に入賞したのである。
【緊急続報!!!】アルジャントンの成績が変わります。95%の確率で、既報の総合優勝者が失格となり、ルク・シウンが総合優勝、2位、3位独占となりそうです。 その為に、ド・ダィフの発行も1日遅れます。 総合優勝、2位となりそうな鳩は、オリンピック・スペシャル17年版のポワチエN最高分速総合優勝“ウィレミナ”(B13-3138072B雌)の全姉妹で、総合3位になりそうなのは、オリンピック・スペシャル19年版に紹介されている“リハナ”(B16-3103852B雌)自身です。だからどの3羽も凄い事です。

“リハナ”(B16-3103852B雌)※右下の鳩

●成鳩の部 参加15,214羽
順 入 賞 者 名 距離 分速
①②③ルク&ヒルデ・シウン 493.081 1172,23
⑤ファミル3D
●その他上位の有名鳩舎
A.&L.ファンデンプラス ⑫ベニー・スティーフェニンク ⑭⑱⑲F.&J.ファンデンヘーデ ⑮ジノ・クリケ ⑳H.フラーミンク ファンホーヴェ=アィターホーヴェン カザール=セネシャル
順 入 賞 者 名 距離 分速
M.&F.ドーント 495.259 1177.27
セロ・アルキーズ 469.272 1172.40
⑫⑯F.&J.ファンデンヘーデ
⑲⑳リリアン・デメリー
●その他上位の有名鳩舎
ファンホーヴェ=アィターホーヴェン ルク・シウン ⑱カザール=セネシャル ジノ・クリケ クルト&ラフ・プラテウ ノルベール・シーレンス ノルベール・アリー イワン&ウィリー・バーテンス