●アジャン国際レース
J.P.バルケーン(フ)最高分速総合優勝
高温下、低分速、海岸コースが上位独占

ジャン=ポール・バルケーン鳩舎
ボルドー・テレビ局主催による今年度、アジャン国際レースは、去る6月25日火曜日に持ち寄りが行われ、史上最高の参加羽数となった昨年をやや下回ったものの、それに近い参加羽数となった。各国の参加羽数は、以下の通りである。ベルギー8,642羽(内1才鳩4,101羽、成鳩4,541羽)、フランス3,679羽(内1才鳩1,640羽、成鳩2,039羽)、オランダ10,530羽、ドイツ1,355羽、英国644羽で、合計24,850羽。
放鳩は、予定通り6月29日金曜日午前8時に行われた。放鳩地の天候は、北東の風、青空で視界良である。ただこれらの天候は、筆者が前日訪れたデスメーター=レスチアンも予測していた通りであるが、同時に彼の予測通り30度近い高温のレース展開となった。
放鳩当日は、フランス、ベルギーでも帰還報告がなされた。レースが高温逆風となった為、近距離のフランス、更に西側の海岸よりが有利な展開となったが、そんな中で最高分速総合優勝を飾ったのは、フランス最北部でイギリスやベルギーとも近いエクス・ヌレットに住むジャン=ポール・バルケーン鳩舎の2才鳩の雄で、距離737.665Kを20時10分過ぎに記録したもので、分速は全参加鳩の中で唯一1000メートル越えとなった1009.6498メートルであった。
各カテゴリーの優勝者は、以下の通りである。1才鳩国際優勝は、ベルギーのC.ファンデメウルブルッケ鳩舎、オランダのN総合優勝は、成鳩が久々のヴァイナンツ父子鳩舎で、国際順位は低いが、内陸側でのN総合優勝は凄い。またオランダで最高分速となったのは、1才鳩の部で優勝のAd.フォルチュイン鳩舎で分速は948.90メートルあったが、更に東のドイツがツェラー共同鳩舎で、分速が849.94メートルだったことを考えると、如何に西側有利の展開であったかが分かる。

2018年アジャン国際最高分速総合優勝
仮発表の国際序列順位
●成鳩の部
順 入 賞 者 名 国 距離 分速
①③⑭ジャン=ポール・バルケーン フ 737.667 1000.6498
②フランク・デュケノワ フ 758.886 955.9134
④ジェレミー・ヴァンデンアベール フ 749.875 991.9101
⑤ブルーノ・フィルマン フ
⑥⑦⑪ミッシェル・デュボア フ
⑧マルク・デノルフ べ 807.412 978.7405
⑨レゼンテル兄弟 フ
⑩アミール=ファンラーケ ベ
46)ヴァイナンツ父子 オ 849.446 902.05
89)ツェラー共同 ド 770.127 849.94
●その他主な上位の有名鳩舎
12)マルニクス・ロイテネ 65)デルルー=ファンブリアーナ 73)アイス・カプテイン
●1才鳩の部
順 入 賞 者 名 国 距離 分速
①カルロス・ファンデメウルブルッケ ベ 777.755 961.10
②クロード・レドー フ 745.478 955.74
③アド・フォルチュイン オ 911.736 948.90
④ホセ・デリケ フ
⑤ファブリス・ペニン フ
⑥ベルト・ファンデンベルヘ べ
⑦ジャン=マルク・ビゴット フ
⑧エマニュエル・ギュヨー フ
⑨リルー・ラヴァルデ フ
⑩ドミニクス・カルロ オ
●その他主な上位の有名鳩舎
11)19)F.ツヴィールス 12)イヴァン&グンナー・デルルー 16)22)34)60)イェレ・イェレマ 18)バーテンブルグ=ファンデメルヴェ 37)エチエンヌ・メイルラーン 38)フライアルデンホーフェン父子 44)マルク・デコック 57)チーム・フォレビレヒト 76)デビュウワ兄弟 95)デスメイター=レスチアン