ベルギー短信I

 

 コール・デハイデの悩み

 7月27日水曜日 僕とヤン・ヘルマンスは、コール・デハイデを訪ねました。若鳩3羽の受け取りです。その後、彼から誘われて、彼の所有するホテルのレストランに食事に行きました。
 その食事が終わった頃、コールが、「ケン、アイスクリームを食べますか?」と聞かれたので、僕はヤンの方を見て、「ヤン、君が食べるなら」ヤンは、コールを見て、「コール、貴方が食べるなら」
 コール・デハイデはウェイターを呼んで、「最高のアイスクリームを出してくれ。メニューに無いようなのを」 ウェイターは、「最高のがあります。すぐご用意いたします」

 


 今年、コール・デハイデ氏は、余りレース成績が芳しくなかった。悪くはなかったが、昨年までの切れがなかった。彼自身は、そのことを自覚しているが、こればかりは仕方がない。実はこの夏、彼の会社の新社屋を建設中で(総工費300万ユーロ)、その為に彼の頭の中は、その事で一杯で、鳩レースに集中出来なかったのである。完成まであと1ケ月である。コール・デハイデ氏は、今年71才である。彼の年齢からすると、既にリタイアして、好きな鳩レースに集中したいと思わないのであろうか。その事を聞くと、ヤンが説明してくれた。「実はそれが彼の悩みなんだ。彼の好奇心や関心事が多すぎて、鳩に集中出来ないんだ」 コール・デハイデ氏もそれを受けて「そうなんだ。会社の事もあるし、好きなコンピューターの事でも、今娘婿から誘われているんだけれども、とても手が回らない」

 その意味ではヤンも僕も似ているかも知れない。鳩好きが昂じて仕事になり、鳩レースを楽しむ人生からかけ離れた道を歩み始めた。

 今日は水曜日で、明後日の金曜日には彼の得意なペルピニャン国際レース(早朝放鳩)、それにオランダのタルベ(午後放鳩)のレースが控えている「また見にきてくれるかい」と聞かれて、私は喜んで、もちろん」と答えてしまった。後でヤンから言われて思い出した。その日の夕刻は、ヤン、ゲルト・ハイゲ他の友達とアルマンド・スヘールスのレストランに食事に行くと約束していたのだが、やはりシーズン最後半の重賞レースくらい、コール・デハイデ氏の活躍を見届けたいと思っていたのである。

 本来なら凄く迷惑な話かも知れない。夕方から夜11時過ぎまで貼りつき、翌日は朝の6時前から押しかけるのである。しかもその為にコールがホ
テルの部屋まで用意してくれるという。 何が何でも勝ってもらわなければ。 

 食後のアイスクリームは、凄いボリュームであったが、何とか3人とも平らげた。

 


 

 


 

 

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