2016年モンリュソン(ベルギー)N

●モンリュソン(ベルギー)Nレース

ファンアインデ=ゴーファールツ最高分速総合優勝

マチアス・デヴィッテ(成鳩の部)総合優勝

KBDB(ベルギー王立鳩協会)主催のモンリュソンNレースには、成鳩9,288羽、1才鳩10,538羽の合計19,826羽が参加したが、これは昨年の27,641羽を大きく下回る数字であった。これは会員数の減少もあるが、悪天候による影響も大きい。

放鳩は、ポー同様順延され、19日日曜日午前8時30分に実施された。コース上の天候は、全体に西北西の風向きである。リンンブルグ州有利かと思われたが、恐らく降雨地域の差であろう、東部有利とはならなかった。

最高分速総合優勝を飾ったのは、1才鳩で参加したアントワープ州ピュッテのファンアインデ=ゴーファールツ鳩舎で、実距離541.655Kを分速1231.4071メートルで記録したものである。

また成鳩の部で優勝を飾ったのは、東フランドル州ベルセーレに住むマチアス・デヴィッテ鳩舎で、実距離は547.709K,分速は1230.8075メートルであった。

仮発表の順位

■1才鳩 10,538羽

順 入 賞 者 名                 距離   分速

①⑤ファンアインデ=ゴーファールツ  541.655 1231.4072

②アントーン・ファンホウテ      516.255 1226.2589

③ウィルフリード・ファンデマール   503.125 1218.2203 

④ロレンゾ・デパウ

⑥ルディ・ファンデピュッテ

⑦68)86)94)F.&J.ファンデンヘーデ

⑧カミール・ハザールト

⑨アステレ・フェルゴット

⑩ハイジーホーヴェ共同

●その他おもな上位入賞の有名鳩舎 11)マルセル・ヴォウタース 13)46)ホック・ジョス・フェルカメン 14)37)ヨハン・ドンケルス 17)21)L.&M.バールトスーン 18)ブルックス=ファンヒース 24)ベニー・スティーフェニンク 27)84)エリック・リンブール 32)40)55)ファンオイスターイェン=ピコール  39)L.&B.J.ゲーリンクス 43)アンドレ・ロートホーフト 49)エリック・ベルクムース 51)ジェフ・ファンヴィンケル 64)80)ダヴィー・トゥルネル 65)リック・ヘルマンス 66)リック・クールス 76)ステファン・スティーンベルゲン 

■成鳩の部 9,288羽

順 入 賞 者 名                 距離   分速

①マチアス・デヴィッテ        547.709 1230.8067

②イヴォ・レンダース         563.999 1221.4380

③32)60)74)83)F.&J.ファンデンヘーデ 512.988 1220.6734

④L.B.&J.ゲールンクス

⑤モーリス・トラエン

ノルベール・シーレンス

⑦K.K.S.&T.ロイス

⑧パスカル・カパールト

⑨39)85)ファンオッペン=ルィテン

⑩ドミニク・ラグラウ

●その他おもな上位入賞の有名鳩舎 17)イヴァン&ウィリー・バーテンス 24)ヨハン・ドンケルス  34)42)78)95)ベニー・スティーフェニンク 40)68)ホック・ジョス・フェルカメン 41)アンドレ・ロートホーフト 43)L.&M.バールトスーン  52)エリック・リンブール  63)リック・ヘルマンス 75)ボスマンス=リーケンス 76)ダヴィー・トゥルネル 89)ブルックス=ファンヒース 94)ファンオイスターイェン=ピコール 98)ヒューゴー・フラーミンク 

●ポー国際レース

キース・ドローグ翌日逆転総合優勝!!!

当日帰還続出の中オランダ長距離勢上位独占

500 Droog-Kees-2016-1.jpg
ケース・ドローグ氏

 コロンブ・ジョワイーズ主催の今年度ポー国際レースは、6月13日月曜日に持ち寄られ、9,932羽という史上最高の参加羽数が参加した。その内訳は以下の通りである。ベルギー1,664羽、オランダ3,784羽、イギリス425羽、ドイツ1,175羽、フランス2,862羽、ルクセンブルグ22羽。

放鳩は、同17日金曜日に予定されていたが、連日の悪天候に放鳩は延期され、放鳩が実施されたのは、19日午前8時20分であった。コースは、全体に北西の風が吹き、今年は英国、フランスには不利、ドイツに有利な天候となった。なおフランス各地では降雨の続いている状況である。

 レースは、放鳩当日の早い段階から刻々と帰還報告が寄せられた。最初の帰還報告は、放鳩の地元フランスで、19時前であった。次いでベルギーからの帰還報告も入るようになり、最初にフランス勢を上回ったのは、西フランドル州インゲルミュンスターに住むジョエル・フェルスコート鳩舎で、実距離890.024Kを20時27分過ぎに記録し、同鳩舎は結果的にベルギーN総合優勝となった。

 彼の分速は1223メートル強であった。

 しかし深夜になるとオランダからの帰還報告が出、同鳩舎の国際総合優勝はなくなった。最初にオランダ勢で帰還報告があったのは、強豪バーテンブルグ=ファンデメルヴェ鳩舎の3羽上位固め打ちで、一時は彼が国際総合優勝かと目された。彼らの最初の鳩は1005Kを21時59分過ぎに記録し、分速は1227メートルを越えていた。しかしその後も更に北のオランダ第三の都市ユトレヒトの郊外ブニクに住むA.J.アメロンゲン鳩舎が、1056.988Kを22時23分過ぎに記録し、分速は更に伸びた1252メートルであった。このファンアメロンゲン鳩舎の雌は、過去にボルドーで2回上位5パーセント内に入賞している他、昨年もペルピニャンNレースで、5,589羽中総合22位に入賞している素晴らしいチャンピオンだけに、この分速の引き離しで、総合優勝の可能性は高まった。

 しかし同時に距離の遠い鳩舎ほど分速が出ていることから予断を許さず、更に翌朝の帰還報告を待ったところ、バルセロナ国際レースの覇舎であり、強豪のイェレ・イェレマ鳩舎が早朝2羽記録、更にオランダの首都アムステルダムより北40Kの半島の先アンダィクに住むキース・ドローグ鳩舎が、実距離1127.501Kを、午前4時24分19秒に記録、分速1281.71メートルをマークして、総合優勝を確定したものである。同鳩舎は、昨年のバルセロナN総合優勝鳩舎である。

 この翌朝には、オランダ勢の強豪鳩舎から続々と帰還報告が出され、オランダ勢の上位独占となった。

 この中でもイェレマ鳩舎の成績は光っている。上位に2羽入賞も立派だが、東に位置するドイツ勢が上位に入っていないのに対し、他の上位入賞と異なり、一番ドイツ国境に近い(10K)東に位置していての成績だからである。そして今回のレースでは、ドイツが非常に低調であった。イェレマもそうだが、隣の小国ルクセンブルグにさえ負けてしまったのだ。

 さてポー国際レースは、1羽あたりの参加料が7ユーロであるのに対して、サンバンサンNレースは、1羽あたりの参加料が2ユーロである。それは主催団体のポリシーが、そこで利益を出すか出さないかの違いであるにもかかわらず、サンバンサンNレースの参加羽数が年々減少しつつあるのに対して、ポー国際レースの場合、以前のような参加羽数制限がなくなったとはいえ、参加料が高いのに、なぜ参加羽数は毎年増加傾向にあるのだろうか。

 それは参加者達が、皆早朝放鳩の望んでいるのに対して、サンバンサンNレースは、依然午後放鳩を行っているからである。

 どちらが良いかは一概に言えないが、午後放鳩の目的は、距離の遠いところの鳩舎が不利にならないようにする為である。ところがそうしていても参加羽数が減少していったり、今回のポーのように、遠い鳩舎ばかりが上位独占するようでは、早朝放鳩派が嫌でも力を増すことになろう。

 さて今年度のポーIN総合優勝鳩舎は、昨年のバルセロナ・オランダN総合優勝でもあるキース・ドローグ鳩舎であるが、今回のポーIN総合優勝鳩に、ホイットニー・ヒューストンの名曲でもあるし、ミュージカルでも有名な名前を付けられたことでも話題になっているが、その名前に負けない素晴らしい血統である。

500 Droog-Kees_NL13-1112226.jpg

ポーIN9,932羽中総合優勝 “クィーン・オブ・ザ・ナイト” NL13-1112226 DC ♀ キース・ドローグ作翔 
異母兄弟/15年ポーN総合6位 マルセイユN総合106位、14年ナルボンヌN総合47位

アド・レム
NL11-1606308
BC 
フレ・ドブーア作 


ド・ゴウデン・10 NL08-1396710 

09年モントーバンN総合12位、10年カオールN総合優勝、ボルドーN総合7位、カオールN総合53位

 NL05-1231614 BW
 NL06-2077540

NL10-1533876 B ニコ・フォルケンス作 
即種鳩とした鳩

 

 ダルトン NL09-1036472 
N.フォルケンス作翔 
10年ボルドーN総合3位

 トランプ NL09-1036467 
N.フォルケンス作

NL11-1292909
イェレ・イェレマ作
ズワルト・ゴウドの孫

 ヘラス NL03-1708641 BC イェレマ作翔 
リモージュN総合4位、ベルジェラックN総合7位、モントーバンN総合52位、サンバンサンN総合91位、ルフェックN総合71、159、210位

ド・スニップ NL01-1110453
ブリーブNPO総合24位、ルフェックNPO総合35位、ベルジェラックN総合99位 
フォンド・コッペル直仔

 

サフィール NL01-1110402 BC 
イェレマ作翔 
ルフェックNPO総合優勝、同第4セクター最高分速

 

 

 

 NL09-1783882 DC イェレマ作
直仔/ルフェックN総合127位

基礎鳩ズワルト・ゴウド 
NL99-1364798 
K.アッカーマン作 

 

NL03-1809016 BCW 
ブリュッヘマン兄弟作 
超銘鳩オルハンの孫 
直仔/オレンジN総合33位

 

仮発表の順位
■1才鳩 9,932羽

順 入 賞 者 名                 国 距離    分速

①キース・ドローグ          オ 1127.501 1282.71

②ヨス・シーバム           オ 1174.300 1275.88

③J.グロートーンク          オ 1144.397 1254.52

④A.J.ファンアメロンゲン      オ 1056.988 1252.80(当日)

⑤⑥イェレ・イェレマ         オ 1125.376 1228.29

⑦ディルク&エリッツァ共同      オ

⑧⑲バーテンブルグ=ファンデメルヴェ オ

⑨J.C.ルーロフス          オ

⑩D.アテナール           オ

⑪ジョエル・フェルスコート      ベ  890.024 1223.32

⑫ヤン・ベッカー           オ

⑬J.S.アウトハィゼ         オ

⑭フェルヴェイ=ドハーン共同鳩舎   オ

⑮J.W.シュロイルス         オ

⑯29)30)フェルテルマン父子       オ

⑰ショウケ・パトウ          ベ

⑱アメール・ファンラーケ       ベ

⑲フィンセント・フォルク       オ

⑳J.ホーホヘーン           オ

27)ミッシェル・タント         フ  772.0434 1193.57

106)アンゲロ・ファンデフェーケン   ル  944.410 1145.90

168)ヴォルフガング・エムザー     ド  893.500 1127.68

●その他おもな上位入賞の有名鳩舎 
67)エチエンヌ・メイルラーン 78)C.ハネグラーフ

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