2015年ナルボンヌ国際
レヴィ・ファンデールヴァイデン(オ)
最長距離総合優勝
ブゲルト=マイ共同鳩舎(ド)総合2位
ナルボンヌは、ペルピニャンよりやや距離は短いもののバルセロナと同方向で、地中海に面する放鳩地である。
レースは、放鳩地付近で北西の横風を受けた上、フランス北部地方が雨で、帰還コースのフランス全体で気温も15度前後と低く、当日帰還はあるものの、東側、或いは翌日帰還の鳩舎に比較的有利な展開となった。
そんな中で総合優勝を飾ったのは、オランダ北部、首都アムステルダムより更に北50K、締切大堤防の付け根に位置するホーホカルスペルに住むレヴィ・ファンデールヴァイデン鳩舎と目されている。実距離1074.514Kを翌朝5時57分48秒に記録、分速は1183.64メートルであった。
面白いのは、総合2位の鳩舎との違いである。総合2位に輝いたのは、ドイツNで総合優勝したフィールンハイムに住むブゲルト=マイ共同鳩舎であるが、当日の20時前に記録している。この鳩舎は実距離829.325Kとファンデールヴァイデン鳩舎より250Kも距離が短く、国際の総合優勝鳩舎と総合2位の鳩舎の距離差がこれだけあるレース展開というのは、非常にまれである。
確かに長距離鳩舎から短距離鳩舎まで万遍なく上位を争っているという意味においては、公平なレース展開であったといえよう。しかしベルギー陣の情けない成績はどうであろうか。各国中最多数の参加鳩数を誇りながら、距離の遠いオランダに負け、距離の近いドイツやフランスにも負けているのである。これでは鳩レース王国とはとても言えない。
仮発表の上位入賞鳩舎 1才鳩の部
順 入 賞 者 名 国 距離 分速
1)32)レヴィ・ファンデールヴァイデン オ 1074.512 1183.64
2)ヴォルフガング・エムザー ド 766.439 1158.99
3)45)ゲルハルト・マギノット ド 751.247 1156.48
4)5)ツォラー共同鳩舎 ド
6)8)35)ラウワー父子 ド
7)ダニエル・ドミニク フ 747.240 1135.48
9)14)ピエール・ジュンゲル フ
10)ジャッキー=シルヴィー・ガゼー フ
28)マルク・ファンデンエックハウト ベ 881.108 1094.54
●その他上位入賞の主な有名鳩舎
13)19)22)23)38)キップ父子 20)24)ヴァイナンツ父子 27)バーテンブルグ=ファンデメルヴェ 34)フレデリック・レリアート 42)48)J.&W.ケンペニエールス 49)フライアルデンホーフェン父子 55)クリス・ヘバーレヒト
順 入 賞 者 名 国 距離 分速
1)ライナー・ブゲルト+マイ ド 829.326 1165.19
2)T.マッセン オ 1018.038 1144.33
3)31)69)G.J.ファンニューウアメロンゲン オ 1011.467 1130.99
4)ピエール・ストッケル フ 737.387 1126.73
5)カール・ハインツ・クールス ド
6)J.W.シュロイルス オ
7)ダニエル・ドミニク フ
8)ルドルフ・グリューン ド
9)ヨセフ・シュミッツ ベ 863.322 1115.11
10)スタッフ・ハークス ベ
●その他上位入賞の主な有名鳩舎
15)23)ジュリアン・ニブス 33)ヴァイナンツ父子 77)キップ父子 88)イヴォン・デノイフブール