ヨーロッパ現地短信

●ヨーロッパ現地短信

ダニー・ファンバエル氏死去 

 昨日からベルギーに来ている筆者のもとに訃報が伝えられた。享年67才。
去る7月26日金曜日、ベルギーのダニー・ファンバエル氏が亡くなった。糖尿病が原因で、最近は目もよく見えなかったとの事である。

氏は、長年ベルギー協会はもとより国際愛鳩連盟にも強い影響力を及ぼしたベルギー鳩界の重鎮であった。戦前はツーレー・ファンバエルの名前で記録機も製造販売していたが、戦後はカップ・トロフィーの面で鳩界ではよく知られていた。ド・ダィフ紙の賞杯類もそうだが、日本鳩レース協会でも同社の賞杯が使われている。

 筆者とは30年以上お付き合い頂いたが、近年には内山勝博鳩協副会長も同氏を訪れ、色々な美術品を見せて頂いたり、歓待を受けた。
 来年の弊社40周年には必ず出席するからと約束してくれていただけに、残念でならない。
 葬儀は、行われない。これはヨーロッパでは非常に珍しいことだが、同氏はある世界中の組織で、財力のあるような有力者の無宗教の組織のメンバーであったとの事である。

                                         吉原

最悪の評価となった今年度バルセロナ国際レース

 今年のバルセロナ国際レースは、既報の通り史上稀にみる低分速、低帰還率のレースとなったが、その評価は最悪である。

 例えば、今年はポーランドが史上最高の2,200羽も参加したが、そのN総合優勝は放鳩1週間後の帰還であった。優勝鳩自身は、過去にもシングル入賞し、バルセロナ3回目という素晴らしい鳩であるが、その鳩が実距離1470Kを放鳩7日後での優勝であるから、帰還率が5パーセント以下であったのは間違いない。

 ドイツのライムンド・ヘルメスは、今年バルセロナに97羽を参加させ、全てが長距離での入賞実績のある鳩ばかりであったが、彼の最初の帰還鳩は、放鳩翌日の午後3時で、体重は130gに落ちていた。2番手は雄であったが、体重は150gと落ち、その後は帰還鳩が無かった。
 ポーランドやドイツのような距離の遠い地域の協会役員は、ベルギー協会とも今後の対策や原因の究明を話し合うことになる模様である。

 バルセロナは、何と言っても世界最大のレースである。それがこのような結果では、対動物愛護団体だけでなく、論議の的となるのは仕方がない。

 第一に、バルセロナは近年鉄道ではなくトラック輸送となっているが、その管理に問題は無かったか、第二に遠い国の場合、持ち寄りから放鳩までに1週間かかるのは改善出来ないか、放鳩を急ぎすぎたのではないのか、はたまた他のNレースならともかく、滞在の長いレースでは飼料をトウモロコシだけにするのはよくないのではないか。(ヨーロッパのレースでは、全てのレースで、持ち寄り後、放鳩まではトウモロコシしか与えない) 以上に関しては、経費の節約の問題も含まれるのか。或いは給水に問題は無かったか。(今年多くのレースで、放鳩地での給水時に鳩達が物凄い勢いで、給水時、水飲みにカブリついたのが目撃された)
 帰還率の低下に関しては、日本でも対岸の火事ではない筈である。来年以降の成り行きを注視したい。

ヨハン・ファンボクスメール絶好調 ラオン1505羽中優勝、2位 NPOモンリュソン6,908羽中総合優勝
ヘンリー・ファンフェンローイ 同じNPOモンリュソン6,908羽中で総合2、16位
(C.レイテンス総合9位)
G.&B.フェルケルク NPOブールジュ7,586羽中総合4、5、15、17、25位他
C.&G.コープマン  NPOセンス6,386羽中総合2、3、4、9、13、19位

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