●ブールジュＮ(ベルギー)レース

ディルク・ムンス最高分速総合優勝

サバン・サートデュツェン(成鳩の部)優勝

　　　　　　ディルク・ムンス(45才)

　　サバン・サートデュツェン(53才)鳩舎

　話がいきなり余談となるが、今年のヨーロッパは、悪天候が続いている。例えばオランダでのブラバン州では、NPOレースがひとつ中止となり、ただでさえ年間５回しかないNPOレースが４回に減らされ、会員の間には不平不満さえ広がっている。なぜなら例えばゼーランド県では、６回のNPOレースが予定されていながら、帰還率は悪いものの未だに中止は１回も無く、このことがＮエース鳩の選出やオリンピアード代表鳩の際に、重大なハンデとなるからである。
　ベルギー最初のＮレースブールジュも同じで、非常に厳しいレースとなった。今年の最初のブールジュＮレース、すなわちブラバン連盟主催のブールジュＮレースには、成鳩19,659羽、1才鳩13,570羽の合計33,229羽が参加して、さる　5月22日土曜日、午前９時５分過ぎに放鳩された。レースは北よりの逆風レースとなり、レース展開としてはごく平凡な流れとなった。
　そんな中成鳩の部で優勝したのは、ベルギー北東部テッセンデルローに住むサバン・サートデュツェン(53才)鳩舎で、分速は1148.12メートルであった。しかし全体での最高分速総合優勝を飾ったのは、１才鳩で参加したブリュッセルの真北郊外グリンベルゲンに住む獣医ディルク・ムンス(45才)鳩舎で、分速1153.37メートルであった。この鳩が唯一の分速1150メートル超えである。そしてこの鳩もガビー・ファンデンアベールの血を引く素晴らしい血筋である。

“ミロ”Ｂ12-2124186 Ｂ ♂ ディルク・ムンス作翔

●ミロＢ12-2124186 Ｂ ♂ ディルク・ムンス作翔　13年アンジェルヴィル1,995羽中35位、ブールジュＮ33,229羽中最高分速総合優勝12年ブールジュ若鳩Ｎレース33,524羽中総合228位

　　　　　　　　　　　　ブールジュN成鳩の部優勝鳩

仮発表の順位は、以下の通り。
■成鳩の部 参加 19,659羽
順　入　賞　者　名　　　　　　　分速
1)サバン・サートデュツェン　　1148.12
2)テオ・ファンゲネヒテン      1140.75
3)Ｆ.＆Ｊ.ファンデンヘーデ　　1135.41
4)11)ヴォウタース＝ヴォウタース
5)ファンフュッヒレン＝デプレ
6)ロジェ・レンズ
7)アキエル・ファンゲヒュヒテン
8)ルネ・ファンアエルスコット
9)Ｊ.＆Ｒ.ヘルボッツ兄弟
10)ニール・ブルックス
12)ジュール・レンズ
13)ファンホーヴェ＝アイターホーヴェン
14)マールテン・ヴォルフス
15)ジャン・マリー・ポピュレール
16)ダニー・デュサソウ
17)ミッシェル・ファンリント
18)ダヴィー・トゥルネル
19)Ｇ.＆Ｆ.ハィスカンス
20)グスターフ・デマースシャルク

※その他主な上位入賞の有名鳩舎　
24)Ｊ.＆Ｊ.エンゲルス

■１才鳩の部 参加 13,570羽順　入　賞　者　名　　　　　　　分速
1)ドクター・ディルク・ムンス　 1153.37
2)ダヴィー・トゥルネル　　　　 1145.96
3)ファンノッペン＝ルイテン　　 1144.25
4)ニールス・ブルックス
5)カルロ・ファンロンペイ
6)フェルレクト＝アリアン
7)オマー・ホーイラールツ
8)ウルリッヒ・レメンス
9)レミー・サンターマンス
10)ファンホーヴェ＝アイターホーヴェン
11)プラトー＝ノエルス
12)サバン・サートデュツェン
13)15)ジェラール・レンズ
14)アンドレ・バーケランド
16)ホーイベルグス兄弟
17)ロッベ・ステウルクス
18)ガストン・ファンデヴァウワー
19)ベニー・シュディンク
20)ラポルテ＝フィテルス

※その他主な上位入賞の有名鳩舎　
21)ファンエルザッカー＝イェプセン　22)カザール＝セネシャル